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[薬理ゴロ]催吐薬

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今回は、催吐薬についてゴロを中心に記事にしたいと思います。

【ゴロ】

[中枢性催吐薬]

途中で引き金モロひねる馬鹿なギターリスト
「途中」中枢性
「引き金」化学受容器引き金帯(CTZ)を(刺激し嘔吐を引き起こす)
「モロひねる」モルヒネ
「馬鹿な」麦角アルカロイド
「ギターリスト」ジギタリス

[抹消性催吐薬]

胃粘膜の刺激が嘔吐中枢を興奮させ、反射的に嘔吐を引き起こす。
飲み会の末、トコトン吐く
「末」抹消性催吐薬
「トコトン」トコン
→トコンの有効成分はエメチンとセフェリンである。トコンは中枢性の催吐作用も有する。

【備考】

他の薬理分野でも、アヘンアルカロイド(モルヒネなど)の作用が出てくることがあると思いますので、ここではモルヒネの作用をまとめたいと思います。

<中枢抑制作用>
鎮痛作用:オピオイド受容体(特にμ受容体)を刺激する。解熱鎮痛薬と異なり、内臓痛にも有効。
鎮咳作用:延髄咳中枢の抑制による。
呼吸抑制作用:延髄呼吸中枢の抑制による。
陶酔作用:陶酔(多幸感)効果が麻薬中毒の原因となる。
→ただし、医療目的で適正に使用する場合、依存性は問題にならないと報告されています。

<中枢興奮作用>
催吐作用:第四脳室底にある化学受容器引き金帯(CTZ)を興奮的に作用。
縮瞳作用:中脳の第Ⅲ脳神経(動眼神経)核に興奮的に作用。副交感神経を介して瞳孔括約筋を収縮。モルヒネによる縮瞳は、抗コリン薬の点眼により抑制できる。

<抹消作用>
止瀉作用:腸管神経叢でのアセチルコリン遊離抑制作用。腸管でのセロトニン遊離促進作用。
胆汁分泌抑制作用:Oddi括約筋収縮による。
排尿困難:尿道と膀胱括約筋を収縮させるため、尿道が閉塞し、尿が出なくなる。

すごく単純化すると、結果として痛み、咳、呼吸、嘔吐物、大便、胆汁、尿など「何でも出なくする」イメージです。