薬剤師国家試験過去問 PR

【第104回薬剤師国家試験 薬理】ゴロと解説 問32~問34

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

自分の作ったゴロとブログの内容で薬剤師国家試験をどこまで解けるか気になったので、第104回薬剤師国家試験の薬理分野を解いてみました。

【問32】


ピンポイントのゴロですね。
(ゴロ)弁当に対して、ふりまぜるな
「弁当に対して」ベンゾジアゼピン系の過量投与による呼吸抑制など対して
「ふりまぜるな」ベンゾジアゼピン受容体を選択的に遮断するフルマゼニル(商:アネキセート)が用いられる。
正解は4

その他の選択肢の簡単な解説
・デキストロメトルファン(商:メジコン)
⇒非麻薬性鎮咳薬。延髄の咳中枢を抑制する。

・アセチルシステイン(商:ムコフィリン)
⇒去痰薬。粘液ムコタンパクのS-S(ジルフィド)結合を切断する。

・ドキサプラム(商:ドプラム)
⇒末梢性呼吸興奮薬。末梢性化学受容体を介して呼吸中枢 を刺激する。
どっきりの末、呼吸が荒くなる」とでも覚えようかな。
「どっきり」ドキサプラム
「末」末梢性
「呼吸荒く」呼吸興奮薬

・イプラトロピウム(商:アトロベント)
~トロピ~があるので、アトロピンの仲間で抗コリン薬。気管支平滑筋を弛緩させる(気管支拡張作用)。

【問33】


ピンポイントのゴロですね。
(ゴロ)もうサプリで胃腸改善本当よ
「もうサプリと」モサプリド(商:ガスモチン)
「本当よ」5-HT4受容体刺激(→ACh遊離促進し、胃腸運動促進)
以上より正解は2

あわせて、5-HT受容体関連薬のルール
5-HT1:刺激薬
5-HT2:遮断薬
5-HT3:遮断薬
5-HT4:刺激薬

【問34】


カモスタット(商:フオイパン)の急性膵炎治療に関わる作用機序は「タンパク分解酵素阻害」
正解は4
その他のタンパク分解酵素阻害薬として、
ガベキサート(商:エフオーワイ)
ナファモスタット(商:フサン)
ウリナスタチン(商:ミラクリッド)
などがある。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
以下に詳細をまとめたページリンクを貼っておきます。
解けなかった問題に対しては、該当する分野のページご確認ください。
胃腸機能改善薬
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

<余談>

以前にツイッターで、~スタットは多岐の分野にわたり薬が出て厄介とツイートがあったのでまとめてみました。
ちなみに「~スタット」は酵素阻害薬を示す言葉らしいです。※ネット調べ

フェブキソスタット(商:フェブリク)
⇒非プリン型選択的キサンチンオキシダーゼ阻害剤で尿酸生成を抑制。痛風や高尿酸血症に用いる。

トピロキソスタット(商:ウリアデック、トピロリック)
⇒非プリン型選択的キサンチンオキシダーゼ阻害剤で尿酸生成を抑制。痛風や高尿酸血症に使用する

エパルレスタット(商:キネダック、キネックス)
⇒アルドース還元酵素阻害薬。糖尿病性末梢神経障害の症状に使用する。

ロキソデュスタット(商:エベレンゾ)
⇒HIF-PH阻害薬。透析施行中の腎性貧血に用いる。

ナファモスタット(商:フサン)
⇒タンパク分解酵素阻害薬。膵炎に用いる。

カモスタット(商:フオイパン)
⇒タンパク分解酵素阻害薬。膵炎に用いる。

ミガーラスタット(商:ガラフォルド)
⇒ミガーラスタットに反応性のあるGLA遺伝子変異を伴うファブリー病に用いる。

コビシスタット(商:ゲンボイヤ配合錠の成分の1つ)
⇒ゲンボイヤは抗HIV薬。

エリグルスタット(商:サデルガ)
⇒ゴーシェ病の諸症状(貧血や血小板減少など)の改善に用いる。阻害する酵素は、グルコシルセラミド合成酵素である。

シベレスタット(商:エラスポール)
⇒好中球エラスターゼ選択的阻害薬。全身性炎症反応症候群(SIRS)に伴う急性肺障害に用いる。

ボリノスタット(商:ゾリンザ)
⇒ヒストン脱アセチル化酵素阻害薬。皮膚T細胞性リンパ腫に用いる

ミグルスタット(商:ブレーザベス)
⇒ニーマン・ピック病C型に用いる。阻害する酵素は、グルコシルセラミド合成酵素である。

今回は趣味の一環でまとめましたが、試験対策では重要度の高いところから覚えてください。