薬剤師国家試験過去問 PR

【第104回薬剤師国家試験 薬理】ゴロと解説 問161~162

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自分の作ったゴロとブログの内容で薬剤師国家試験をどこまで解けるか気になったので、第104回薬剤師国家試験の薬理分野を解いてみました。

【問161】


この分野はゴロはなかったので作りましょう。
(巨赤芽球性貧血治療薬のゴロ)
●巨悪をこばみ
「巨」赤芽球性貧血(の1つである)
「悪」性貧血には
「こばみ」~コバラミン(ビタミンB12製剤)
※巨赤芽球性貧血の1つ葉酸欠乏性貧血には葉酸を用いる
選択肢2は、ゴロの中には入っていませんが、「DNA合成を促進する」ので誤り。
選択肢3は、葉酸は巨赤芽球性貧血のひとつ葉酸欠乏性貧血に用いるので誤り。

(再生不良性貧血治療薬のゴロ)
●不良はどうかしてる。登校しクロスバイク
「不良」再生不良性貧血
「どうかしてる」タンパク同化ステロイド(メテロノン)
「登校」ルチコイド
「しクロス」シクロスポリン

(溶血性貧血はイメージで覚える)
溶血性貧血は自己免疫で赤血球が破壊されるので、免疫力を抑えるのが重要。
免疫力を抑えるのは、糖質コルチコイドやシクロスポリン

(腎性貧血治療薬のゴロ)
●ポエム陳腐で人生貧しい
「ポエム陳腐」~ポエチン
「人生貧しい」腎性貧血

(鉄芽球性貧血治療薬のゴロ)
●鉄球にビビろう
「鉄球」鉄芽球性貧血
「ビビろう」タミンB6製剤(ピリドキシン、ピリドキサールなど)

(顆粒球コロニー刺激因子のゴロ)
●グラスの中に好きなもの
「グラス」~グラスチム
「中に好き」好中球減少症に用いる
※顆粒球減少症で騙されないように要注意!!
選択肢1では、顆粒球減少症なので誤り。

(トロンボポエチン受容体作用薬のゴロ)
●プロすぎるトロンボーン決勝に
「プロすぎる」~プロスチム
「トロンボーン」~トロンボパグ
「決勝に」血小板減少症に用いる

以上より正解は4と5

【問162】


ゴロがかなり力を発揮してくれる問題でした。
(アゾール系のゴロ)
●なぞると捨てろ、その湿布
「なぞる」語尾:~ナゾール
「捨てろ」(真菌細胞膜構成成分)エルゴステロールの生合成阻害
「湿布」CYP阻害作用を有しており、併用注意の薬剤が多い。
※より詳細な薬理作用は「ラノステロールC-14脱メチル酵素(P450)阻害によりエルゴステロールの合成を阻害」となります。

(ポリエン系のゴロ)
●ホテルでナイスタッチ、膜すてろ。(下ネタですいません)
「ホテル」アムホテリシンB(商:ファンギゾン)
「ナイスタッチ」ナイスタチン(商:後発品ナイスタチン)→販売中止予定
「膜すてろ」エルゴステロールと結合し、膜障害を起こす。

(キャンディン系のゴロ)
●ファンはグループの壁つくらない
「ファン」語尾:~ファンギン
「グループの壁つくらない」心筋細胞の1,3-β-D-グルカンの合成阻害

(アリルアミン系のゴロ)
●無いフィンでは救われない
「無いフィン」語尾:~ナフィン
「救われない」スクワレンエポキシダーゼの選択的阻害(→エルゴステロール生合成阻害)

選択肢2の説明文は、~ファンギンの薬理のため誤り
選択肢3の説明文は、~ナフィンの薬理作用のため誤り
選択肢5について、テルビナフィンは細胞壁への作用なので誤り
(ちなみに選択肢5の説明文はアゾール系「~ナゾール」の薬理作用です。)
以上より正解は1と4

核酸合成阻害薬のついては、ゴロがないのでここで簡単にまとめたいと思います。
●フルシトシン
→真菌内でフルオロウラシルに変換され、核酸合成を阻害する

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以下に詳細をまとめたページリンクを貼っておきます。
解けなかった問題に対しては、該当する分野のページご確認ください。
抗真菌薬
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