薬剤師国家試験過去問 PR

【第104回薬剤師国家試験 薬理】ゴロと解説 問26~問28

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自分の作ったゴロとブログの内容で薬剤師国家試験をどこまで解けるか気になったので、第104回薬剤師国家試験の薬理分野を解いてみました。

【問26】


初っ端から、ゴロやブログにない内容で本当に申し訳ありません。
ED50:50%有効量 Eはeffective
LD50:50%致死量 Lはlethal
この2つはアゴニストの用量‐反応曲線が低用量にある時は値が小さいです。

KD:解離定数 薬物と受容体と結合しにくさ(逆に薬物と受容体の離れやすさ)といった感じです
式だとKD=[薬物濃度][受容体濃度]/[薬物と結合した受容体濃度]
「用量-反応曲線が低用量にある」ということは、「少ない薬物でよく反応する=薬物がよく受容体に結合する」ということ。
分母の[薬物と結合した受容体濃度]が大きくなるので、KDは小さくなります

PD2:ED50の負の対数、親和性を表すのに使用する。
PD2=-logED50
例としては、同じ受容体に作用する
薬α(ED50が1×10-3M)と
薬β(ED50が1×10-5M)があるとします。
βの方が、低い濃度で50%の効果が得られるので薬物と受容体の親和性が高いです。
ではpD2にしてみると、αのpD2=3で、βのpD2=5となります。
つまりpD2は大きいほど受容体との親和性が高いと考えられます。
ここで問題に戻ると、アゴニストの用量-反応曲線が低用量にある時は、ED50は小さいのでpD2は大きくなります。
よって正解は5

ちなみに
pA2:アンタゴニストの親和性、アゴニストの用量-反応曲線を2倍用量に移動させるアンタゴニストの量。
そのため、用量-反応曲線の位置で値は決まらない。

【問27】


(ゴロ)広がるピンチ、ベタなコールで焦るチームを直接興奮。
「広がるピンチ」ピロカルピン
→適応症は緑内障や口腔乾燥など
「ベタなコール」ベタネコール→適応症は腸管麻痺や尿閉など
「焦るチームを直接興奮」アセチルコリンのように副交感神経を直接興奮

(ゴロ)ゆうこりんのエステにスッチーはグミ持ち、「江戸のほうにあんべ」と向かう
「ゆうこりんのエステ」コリンエステラーゼ阻害→結果、Achの濃度上がる
「スッチーはグミ」語尾:~スチグミン
「江戸のほうに」エドロホニウム(商:アンチレクス)
「あんべ」アンベノニウム(商:マイテラーゼ)

(ゴロ)マイ絶品チキン
「マイ」M1(ムスカリン)受容体遮断
「絶品」ピレンゼピン
「チキン」チキジウム

ゴロがあるのは、この3つ。
・~スチグミンはコリンエステラーゼ阻害で結果として、Ach濃度を上げるため「受容体を刺激」は微妙
・ピレンゼピンはM1受容体遮断のため削除。
・ゴロの範囲だとベタネコールが正解っぽいけど・・・ゴロで絞れるのはここまで。

残りの2つはどちらも抗コリン薬に該当する。
オキシブチニン(商:ポラキス)⇒頻尿や尿意切迫感に使用する
チオトロピウム(商:スピリーバ)⇒吸入薬として喘息などに使用する。
よって正解は1

※チオトロピウムは抗コリンの代表アトロピンと「トロピ」が共通しているのに、抗コリンと気が付けなかったの自分は情けない・・・

【問28】


ここは図解が分かりやすいと思います。

[自律神経系および運動神経の化学伝達による分類図]

文章に合うのは汗腺ですね。よって正解は2
他に特徴的なのは、副腎髄質ですね。そう考えるとこの系統の問題は汗腺や副腎髄質が狙われやすいかもしれません。

下に詳細をまとめたページのリンクを貼っておきます。
問27が解けなかった人は、一度ご確認ください。
副交感神経興奮薬

副交感神経遮断薬※ゴロなし