薬剤師国家試験過去問 PR

【第105回薬剤師国家試験 薬理】問32~33 ゴロや解説

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自分の作ったゴロとブログの内容で薬剤師国家試験をどこまで解けるか気になったので、第105回薬剤師国家試験の薬理分野を解いてみました。

【問32】抗不安薬

ゴロがある部分として、
●ベンゾジアゼピン系のエチゾラム
(ゴロ)弁当頑張る、株で苦労。そんな人に「無力な境遇」は禁句。
「弁当」ベンゾジアゼピン系
「頑張る」GABAA受容体の(ベンゾジアゼピン系結合部位)に結合
「株」過分極(を促進)
「苦労」Cl-の流入で
「無力な境遇は禁忌」重症筋無力症、急性狭隅角緑内障が禁忌

●SSRIのエスシタロプラム
(ゴロ)不安や鬱ですすり泣きセールとらんとするパロディでフルボッキ、自分がSと知った(めっちゃ下ネタです。すいません。)
「不安や鬱で」抗不安薬、抗うつ薬として用いる
「すすり」SSRI(選択的なセロトニン再取り込み阻害)
「セールとらん」セルトラリン(商:ジェイゾロフト)
「パロディ」パロキセチン(商:パキシル)
「フルボッキ」フルボキサミン(商:デプロメール)
「Sと知った」エスシタロプラム(商:レクサプロ)

●セロトニン5-HT1A受容体部分作動薬のタンドスピロン
(ゴロ)セットなのに単独
「セット」セロトニン受容体
「単独」単独とは1のこと。サブタイプは1A
「単独」タンドスピロン(商:セディール)
→セロトニン5-HT1A受容体部分作動薬タンドスピロンは、ベンゾジアゼピン系に見られる筋弛緩、依存性、記憶障害などの有害事象が少なく、長期投与や高齢者に相応しい。しかし、効果発現が2週間近くかかり、効果が弱いことが欠点。

セロトニン受容体の刺激、遮断の法則(私が学生の時)は
5-HT1:刺激薬
5-HT2:遮断薬
5-HT3:遮断薬
5-HT4:刺激薬
なので、サブタイプが1Aなら刺激(作動)薬と判断。

以上より3つの成分は除外。

あとはブログにまとめていない部分なので今回まとめたいと思います。
●ヒドロキシジン(商:アタラックス)
→抗アレルギー性精神安定剤。抗ヒスタミン薬と類似の構造を有し、神経症による不安、緊張、抑うつ及び蕁麻疹・そう痒に適用される。
よって正解は2

問題を解くにあたっては、「ヒスタミンH1受容体の遮断」とあるので、他のH1受容体遮断薬を思い出すと「フェキソフェナジン」「ロラタジン」「オロパタジン」「ベポタスチン」など「~iン」で終わる成分名が多いので、残っている選択肢からヒドロキシジンを選びやすいかと思います。(まあ結果論ですが・・)

●クロルジアゼポキシド(商:コントール)
→長時間型のベンゾジアゼピン系抗不安薬。
~ゼパム、~ゾラム以外のベンゾジアゼピン系抗不安薬は他に
・ロフラゼプ酸エチル(商:メイラックス):超長時間型
・クロラゼプ酸二カリウム(商:メンドン):長時間型

【問33】

・ニコランジル(商:シグマート)のゴロ
(ゴロ)にこるん、Key開けちゃうのはNO
ニコランジルは、NO遊離以外にも、Kチャネル開口による血管拡張作用あり。

・タダラフィル(商:アドシルカ、ザルティア)
ホスホジエステラーゼV阻害(その結果cGMP増える)し、血管を拡張させたり膀胱を弛緩させる
●肺動脈性高血圧に用いるのは商:アドシルカ(1日1回40mgで使用)
●前立腺肥大に伴う排尿障害に用いるのは商:ザルティア(1日1回5mgで使用)
●勃起不全で用いるのは商:シアリス(1日1回5~20mgで使用)
※シアリスは保険外。使用量は肝障害・腎障害は考慮しておりませんのでご了承ください。

・ファスジル(商:エリル)
→血管の収縮、炎症性細胞の活性化、血管内皮細胞の損傷など、くも膜下出血に伴う脳血管れん縮および脳虚血障害発生の原因に関与しているといわれるRhoキナーゼを阻害する。

・ロメリジン(商:ミグシス)
Caチャネル遮断作用により脳血管の収縮を抑制する。片頭痛に用いられる。

・リオシグアト(商:アデムパス)
→可溶性グアニル酸シクラーゼ刺激薬。NO非依存的にグアニル酸シクラーゼを刺激することでcGMPを増加させる。唯一の慢性血栓塞栓性肺高血圧症の承認薬。