今回は胃腸機能改善薬について、ゴロを中心に記事にしたいと思います。
なお、一般名の後ろに「商:」で記載しているのは商品名です。
【ゴロなど】
[D2受容体遮断薬]
メトクロプラミド(商:プリンペラン)
ドンペリドン(商:ナウゼリン)
イトプリド(商:ガナトン)
スルピリド(商:ドグマチール)
<スルピリドの用量と効能効果>
①1日300~600mg、1200mgまで増量可:統合失調症
②1日150~300mg、600mgまで増量可:うつ病、うつ状態
③1日150mg:胃・十二指腸潰瘍
作用機序:
・胃に至る副交感神経節後線維シナプス前膜のD2受容体遮断→ACh遊離促進→上部消化管運動促進
・延髄CTZのD2受容体遮断で制吐作用を示す。
副作用:高プロラクチン血症(乳汁分泌)、錐体外路障害
[セロトニン受容体作動薬]
●もうサプリで胃腸改善本当よ
「もうサプリと」モサプリド(商:ガスモチン)
「本当よ」5-HT4受容体刺激(→ACh遊離促進し、胃腸運動促進)
<5-HT受容体関連薬のルール>
5-HT1:刺激薬
5-HT2:遮断薬
5-HT3:遮断薬
5-HT4:刺激薬
※個人的には、~プリドと聞くとドパミン遮断と結ぶつけがちなので注意。
[オピアト作動薬]
●鳥目でぶっちぎりのおっぱい(鳩のことです)
「鳥目でぶっちぎり」トリメブチン(商:セレキノン)
「おっぱい」オピオイド受容体に作用(→AChの遊離調整)
練習問題(参考:第109回 問35)
●トリメブチンの消化管運動調整作用の機序はどれか。1つ選べ。
1.ドパミンD2受容体遮断
2.コリンエステラーゼ阻害薬
3.アセチルコリンM3受容体刺激
4.セロトニン5-HT4受容体刺激
5.オピオイドμ受容体刺激
解答はコチラ
正解は 5