今回は抗認知症薬(アルツハイマー型認知症治療薬)について、ゴロを中心に記事にしたいと思います。
なお、一般名の後ろに「商:」で記載しているのは商品名です。
アルツハイマー型認知症の病理組織学的特徴は、老人斑(アミロイドβの沈着)と神経原繊維変化(タウタンパクの線維状凝集体)である。
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[アセチルコリンエステラーゼ阻害薬]
●「忘れっぽくてドジね、ガラクタ」、その言葉を軽くリバース
「忘れっぽい」アルツハイマー型認知症治療薬
「ドジね」ドネペジル(商:アリセプト);レビー小体型認知症の適応もあり
「ガラクタ」ガランタミン(商:レミニール)
「リバース」リバスチグミン(商:イクセロン、リバスタッチ);貼付剤
「軽く」軽度~中等度のアルツハイマー型認知症に使用する。(ドネペジルは高度アルツハイマー型認知症にも使用できる)
コリンエステラーゼ阻害薬の有害事象としては、食欲不振、悪心・嘔吐、下痢などの症状が多いが、忍容性が報告されている。
※レビー小体が病理組織学的特徴となるのは、レビー小体型認知症の他にパーキンソン病がある。試験では、それぞれ病理学的組織を入れ替えてくることがあるので要注意!
[NMDA受容体遮断薬]
●お高いマンチカンでも涙しない
「お高い」中等度~高度のアルツハイマー型認知症に使用する。
「マンチカン」メマンチン(商:メマリー)
「涙(NMDA)しない」グルタミン酸受容体のサブタイプであるNMDA受容体チャネルを阻害
【その他】
抗認知症治療薬は、増量計画が添付文書で定められている。増量しても症状が悪化しているわけではないため、服薬指導時にうかつに「症状がよろしくないんですか?」などとは聞かないように注意!
また、薬の効果はあくまで進行を抑えることである、効果実感を得られにくいため、しっかりと進行予防のための服用を説明し、コンプライアンス低下を防ぐのが重要である。
参考:
今日の治療薬2018
認知症疾患診療ガイドライン2017 認知症全般;疫学、定義、用語
https://www.neurology-jp.org/guidelinem/degl/degl_2017_01.pdf