薬剤師国家試験過去問 PR

【第105回薬剤師国家試験 薬理】問34~35 ゴロや解説

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自分の作ったゴロとブログの内容で薬剤師国家試験をどこまで解けるか気になったので、第105回薬剤師国家試験の薬理分野を解いてみました。

【問34】生物学的製剤

第104回薬剤師国家試験の問37でも同系統の問題がでていましたね。
その時にまとめたゴロは以下の通りです。

(ゴロ)とあるアダムがゴリゴリに競(せ)っとる、インターセプト
「とある」TNFα阻害薬
「アダム」アダリムマブ(商:ヒュミラ)
「ゴリゴリ」ゴリムマブ(商:シンポニー)
「競っとる」セルトリズマブ(商:シムジア)
「インター」インフリキマシブ(商:レミケード)
「セプト」エタネルセプト(商:エンブレル)
※注意:アバタセプトとはしっかり区別をつけておきましょう。

(ゴロ)さりげなく都市のリズムと音色はロック
「さりげ」サリルマブ(商:ケブザラ)
「都市のリズム」トシリズマブ(商:アクテラム)
「音色はロック」IL-6阻害薬

今回はIL-6受容体に対するモノクローナル抗体なので「サリルマブ」か「トシリズマブ」。
よって正解は4.トシリズマブです。

(ゴロ)アバターは定時の教師
「アバター」アバタセプト(商:オレンシア)
「定時の教師」抗原提示細胞の共刺激シグナルを阻害し、T細胞の活性化やサイトカインの産生を抑制する。

上記の薬たちは、抗リウマチの生物学的製剤になります。

バシリキシマブ(商:シムレクト)は、ゴロを作ってないです。
抗CD25モノクローナル抗体で、効能又は効果は「腎移植後の急性拒絶反応の抑制」となります。

【問35】消化性潰瘍治療薬

(ゴロ)パパの墓に行かん
「パパ」PPI
「墓」H+,K+-ATPase阻害
※このH+,K+-ATPase(プロトンポンプ)は胃酸分泌の最終段階。以下に示すH2受容体遮断薬や選択的ムスカリン受容体遮断薬も結果としてH+,K+-ATPaseの阻害につながる。PPIは直接H+,K+-ATPase阻害するため、胃酸抑制効果が強力。
「行かん」臓代謝型の薬剤

以上よりPPIを選択する問題と思われる。
PPIは語尾が「~ラゾール(例外:ボノプラザン)」
そのなかでもボノプラザンは新しい薬で、Kと競合することで効果を発揮する。

これは私も勉強しなおして知りましたが、
エソメプラゾールなどの従来のPPIは、H+,K+-ATPase(プロトンポンプ)のSH基と非可逆的に結合することで効果を発揮する。ただし、プロトンポンプのターンオーバー(分解・再合成)に合わせて、胃酸分泌は回復すると考えられているようです。
「可逆的」というワードでもエソメプラゾールを除外できるようです。