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[薬理ゴロ]卵胞ホルモンと関連薬 覚え方

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今回は卵胞ホルモン
性ホルモンには、男性ホルモンと女性ホルモン(卵胞ホルモン、黄体ホルモン)がある。
その分泌は、脳下垂体前葉から分泌されるゴナドトロピン(性腺刺激ホルモン)によって調整されている。

ちなみに、男性ホルモン、卵胞ホルモン、黄体ホルモンの別名もしっかり覚えよう!
どちらで問われるか分かりません。
(ゴロ)男性型アンドロイド、卵のサイズはSと、黄身はゲスい
男性ホルモン=アンドロゲン
卵胞ホルモン=エストロゲン
黄体ホルモン=ゲスタゲン

卵胞ホルモン(エストロゲン)と関連薬

(ゴロ)Sとオールし、子供産む骨太女に
「Sとオール」成分名:エスト~オール
「子供産む」子供を産む準備:乳腺の発育、子宮内膜の増殖、卵胞ホルモンが黄体ホルモンより優位になるとオキシトシンの作用を増強する
「骨太」骨吸収抑制作用
「女に」女性ホルモン

エストラジオール(商:エストラーナ、ル・エストロジェル、ジュリナなど)→更年期障害や閉経後骨粗鬆症、低エストロゲン症などに用いる※剤形で効能・効果は異なる
エストオール(商:ホーリン、エストリール)→更年期障害、老人性骨粗しょう症などに用いる※剤形で効能・効果は異なる

合成卵胞ホルモン ゴロ

(ゴロ)エッチにSとオール、男性抑えつけ、避妊の応対ばっちり
「エッチにSとオール」エチニエストラジオール(商:プロセキソール)
→前立腺がん、閉経後の末期乳癌などに用いる。
「男性抑えつけ」男性ホルモンのひとつテストステロンの分泌抑制(おそらく、視床下部へのネガティブフィードバックでゴナドトロピン作用が弱まるためと思われる)
「避妊の応対」黄体ホルモンと併用して(配合剤あり)、経口避妊薬や月経困難症に用いる。

その他の合成卵胞ホルモンとしては、
・エストラジオール安息香酸エステル
・エストラジオール吉草酸エステル(商:プロギノン・デポー)→月経困難症、機能性子宮出血、不妊症、更年期障害など

抗エストロゲン薬

(ゴロ)クロミの変なかぶりもの、おニューのベストとピスタチオ ※クロミはサンリオのキャラクター

「クロミ変」クロミフェン(商:クロミッド) ~ミフェンは抗エストロゲンと覚える
「かぶり」視床下部で抗エストロゲン作用→ネガティブフィードバックを阻害し、GnRHの分泌促進→ゴナドトロピン(Gn)が分泌され、排卵を誘発する。

「ニュー」以下は乳がん組織で抗エストロゲン作用を示す。
・トレミフェン(商:フェアストン)→閉経後乳癌
「ベスト」フルベストラント(商:フェソロデックス)→乳がん
「ピスタチオ」メピチオスタン(商:チオデロン)→透析施行中の腎性貧血、乳癌に用いる

タモキシフェン(商:ノルバデックス)について、
~シフェンは、あとで記載する選択的エストロゲン受容体調整薬(SERM)の特徴!
ただし、SERMの多くは、閉経後骨粗しょう症に用いる。
タモキシフェンも、SERMに該当すると言われるが、乳がんに使用するためテキストでは抗エストロゲン薬に分類されることもあるようです。

選択的エストロゲン受容体調整薬(SERM)

(ゴロ)紙片(しへん)からストロー調達。骨のあご弱い乳飲み子のあんた。
「紙片」:語尾:~シフェン ※ストローの入っている紙袋をイメージ
「ストロー調達」エストロゲン受容体調整
「骨のあご」にはアゴニスト
「乳飲み子のあんた」子宮や乳房にはアンタゴニスト(→乳がん、子宮内膜がん発症のリスク低下)

調整薬はその成分が多いと、アンタゴニストとして働いてしまいます。つまり、内因性の女性ホルモンが分泌されている未閉経の骨粗しょう症には使えない。
適応は、「閉経後骨粗しょう症」である。

ラロキシフェン(商:エビスタ)
バセドキシフェン(商:ビビアント)

エストロゲン合成阻害薬

(ゴロ)レトロなストローで液攻め、アロマ消す

「レトロ」レトロゾール(商:フェマーラ)
「ストロー」アナストロゾール(商:アリミデックス)
「液攻め」エキセメスタン(商:アロマシン)
「アロマ消す」アロマターゼ阻害薬(→アンドロゲンからエストロゲンの合成阻害
※アロマ消すと女子力落ちるので、卵胞ホルモン(エストロゲン)減る

これらの薬は、閉経後乳がんに用いる