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[薬理ゴロ]抗菌薬(細胞壁合成阻害)

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

今回は抗菌薬の細胞壁合成阻害薬について、ゴロを中心に記事にしたいと思います。
なお、一般名の後ろに「商:」で記載しているのは商品名です。

【ゴロ・特徴】

β-ラクタム系抗菌薬

(作用機序)
ペニシリン結合タンパク質(PBP)に結合→トランスペプチダーゼ阻害→ペプチドグリカン合成阻害→細胞壁の合成阻害
(副作用)
一般に重篤な副作用が少ない抗菌薬の1つである。
(特徴)
β-ラクタム環は、β-ラクタマーゼにより加水分解を受けると抗菌活性を失う。
よって、β-ラクタマーゼ阻害薬(クラブラン酸、タゾバクタム、スルバクタム)との併用で抗菌スペクトル拡大

<ペニシリン系>
語尾:~シリン

<セフェム系>
成分名に「セフ」が入っている。

<カルバペネム系>
語尾:~ペネム

<モノバクタム系>
語尾:~oナム

(ゴロ)ホモにとって)お眠にペニスしりに入れるのはセーフ、南無、心の壁壊れる。
「お眠」カルバペネム系、語尾:~ペネム
「ペニスしり」ペニシリン系、語尾:~シリン
「セーフ」セフェム系、成分名に「セフ」が入っている。
「南無」モノバクタム系、語尾:~oナム
「壁を壊れる」細胞壁合成阻害
※お経に出てくる南無、「身を捧げて服従し、おすがりする」との意味があるらしい。

グリコペプチド系抗菌薬

(作用機序)
ペプチドグリカン合成阻害→細胞壁合成阻害
(副作用)
腎障害、第Ⅷ脳神経障害(耳毒性)ヒスタミン遊離によるレッドネック症候群
(特徴)
・本剤は、腸管からほとんど吸収されない。
MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)感染に点滴静注で用いる。この時、60分以上かけた緩徐な静注であれば、レッドネック症候群が避けられる

(ゴロ)万国の抵抗プランを耳にし、離間する
「万国」バンコマイシン
(商:塩酸バンコマイシン:経口、注射 商:バンコマイシン:眼軟膏)
「抵抗プラン」テイコプラニン(商:タゴシッド:注射)
「耳にし」耳毒性、第Ⅷ脳神経障害
「離間」ペプチドグリカンの合成阻害(→細胞壁合成阻害)
※離間とは、互いの中を引き裂くこと

ホスホマイシン系抗菌薬

(作用機序)
エノールピルビン酸トランスフェラーゼを阻害し、ペプチドグリカン合成初期段階のUDP(ウリジン二リン酸)サイクルを阻害することにより、UDP-N-アセチルムラミン酸(UDP-N-MurNAc)の合成を阻害し、細胞壁合成を阻害する。

ホスホマイシンナトリウム(商:ホスミシンS:注射、点耳)
ホスホマイシンカルシウム(商:ホスミシン:経口)

その他の薬理作用を有する抗菌薬

その他の薬理作用を有する抗菌薬は別ページにまとめています。
各ページのリンクを貼っておきますので合わせて勉強される方はご利用ください。

タンパク質合成阻害薬のページはコチラ

核酸合成阻害薬のページはコチラ

細胞膜障害薬および抗結核薬のページはコチラ

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