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今回は利尿薬について、ゴロを中心に記事にしたいと思います。
なお、一般名の後ろに「商:」で記載しているのは商品名です。
耳で聴いて覚えたいという方向けに動画も作りましたので、よければご利用ください。
【ゴロ】
[チアジド系利尿薬・チアジド類似薬]
→適応に高血圧あり。
腎血流低下作用があり、腎機能低下例(血清クレアチニン≧2mg/dL)には用いない。
副作用:低カリウム血症、高カルシウム血症、高血糖、高尿酸血症、血中脂質濃度上昇
イメージとして、尿が出て体から水分がなくなるので、多くの成分濃度が高くなる(低カリウムは例外)。
●アジト遠くてナックル
「アジト」~(チ)アジドおよびチアジド類似
「遠くて」遠位尿細管の
「ナックル」Na-Cl共輸送体を阻害し、(Na+、Cl‐の再吸収抑制)
チアジド系・類似薬は、Na-Cl共輸送体を阻害する。しかし、遠位尿細管には、Na-K交換系があり、Na-Cl共輸送体でのNa再吸収が抑制された分、こちらでのNa再吸収K排泄が促進することで、低カリウム血症が起こると考えられている。
<チアジド系>
ヒドロクロロチアジド(商:ニュートライド)
トリクロルメチアジド(商:フルイトラン)
ベンチルヒドロクロロチアジド(商:ベハイド)
<チアジド系類似>
メチクラン(商:アレステン)
インダパミド(商:ナトリックス、テナキシル)
トリパミド(商:ノルモール)
メフルシド(商:バイカロン)
※ここも語尾:~iドですね。糖尿病治療薬スルホニル尿素系のゴロは改善余地あり。
[ループ利尿薬]
→利尿作用は強力。ただし、降圧作用は弱く、高血圧に用いるのは一部。
チアジド系と異なり、腎血流量を減少させないので、腎障害時にも適する。
副作用:低カリウム血症、高カルシウム血症、高血糖、高尿酸血症、聴力障害(アミノグリコシド系抗菌薬などの併用例で報告あり)
●セミとタニシは、プール水面上や中にくるな
「セミと」語尾:~セミド
「タニシ」語尾:~タニド
「プール水面上」ヘンレループの上行脚の
「中(NaKa)にくる(Cl)な」Na-K-Cl共輸送体を阻害(し、Na+、Cl‐の再吸収抑制)
※副作用は、チアジド系と似ている。異なる点の一つとして、セミはすごくうるさいので聴力障害と覚える。
フロセミド(商:ラシックス、オイテシン)→高血圧の適応あり
アゾセミド(商:ダイアート)
トラセミド(商:ルプラック)
ブメタニド(商:ルネトロン)
ピレタニド(商:アレリックス)
[K保持性利尿薬]
→Kを保持するので、副作用として高カリウム血症。
また、多くの薬は性ホルモンの副作用(女性化乳房、月経不順、陰萎)に注意
●狩りで保持しても遠くて集合できず、需要ある仲間と交換できない
「狩りで保持」K保持性利尿薬
「遠くて集合」遠位尿細管や集合管で
「需要ある」アルドステロン受容体(を遮断)
「仲(NaKa)間と交換できない」Na-K交換反応を抑制(し、Na+再吸収抑制)
※トリアムテレンはアルドステロン受容体を遮断することなく、Na-K交換反応を抑制する。
●すっぴんで彼のエプロン取り合う
「すっぴん」スピロノラクトン(商:アルダクトンA)→心性浮腫(うっ血性心不全)の適応あり
「彼の」カンレノ酸(商:ソルダクトン)
「エプロン」エプレレノン(商:セララ)→上2つと比較して性ホルモンの副作用少ない
「取り合う」トリアムテレン(商:トリテレン)→ホルモン作用無し
[炭酸脱水酵素阻害薬]
アセタゾラミド(商:ダイアモックス)
→近位尿細管で、炭酸脱水酵素を阻害し、Na再吸収を抑制し、尿量を増やす。
副作用で、代謝性アシドーシスや低カリウム血症。
[心房性ナトリウム利尿ペプチド]
カルペリチド(商:ハンプ)
→適応症:急性心不全
作用機序:血管平滑筋の心房性ナトリウム利尿ペプチドに作用し、Na利尿作用や血管平滑筋弛緩作用を有している。さらに、レニン・アルドステロン分泌を抑制し心不全での悪循環に様々な部位で作用することが期待される。
[バソプレシン拮抗薬]
トルバプタン(商:サムスカ)
→選択的バソプレシンV2受容体遮断作用により、集合管での水の再吸収を抑制
【備考】
<低カリウム血症>
症状は、筋力低下、麻痺、多尿、テタニー(手足の筋肉が伸びにくい、筋肉痛)など。
※β受容体刺激薬などでも現れる可能性あり。
<高カリウム血症>
心毒性が現れるまで通常は無症状である。たまに筋弛緩作用がある。
心毒性の参考となるサイトは見つかりませんでしたが、動悸や倦怠感などの症状が予想されます。
なお、高カリウム血症は、血清カリウム濃度が5.5mEq/Lを上回ることです。