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【生活習慣病】運動療法

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本日は、運動療法をテーマに記事を書いていきます。

生活習慣病のお薬の添付文書には、「食事療法、運動療法を十分に行ったうえで、効果が不十分な場合に限り考慮すること」などの記載が見られるが、具体的には何をすればよいか、私には不明なので、今回は運動療法の方を調べました。

 

【運動療法とは(例として糖尿病)】

ここでは、糖尿病診療ガイドライン2016(以下、ガイドライン)を参考に調査した内容を記載します。
ガイドラインでは、「2型糖尿病には、有酸素運動とレジスタンス運動が、ともに血糖コントロールに有効であり、併用によりさらに効果がある」と記載されています。

【有酸素運動とレジスタンス運動って何?】

有酸素運動は、呼吸しながらある程度一定のリズムで繰り返し筋肉を動かす運動で、ウォーキング、ジョギング、サイクリングなどが該当します。
レジスタンス運動は、いわゆる筋トレです。

【運動をどのくらい行えばいいの?】

目標は、ややきついと感じる有酸素運動20~60分間、できれば毎日、少なくとも週に3~5回、1週間に合計150分以上とガイドラインに記載があります。
レジスタンス運動は、目標に関する記載は特になく、「週に2~3回、8~10種類、それぞれ10~15回」から開始し、徐々に強度や回数を増やすことが推奨されています。
(注:心臓の病気がある人は、レジスタンス運動は好ましくないため、病院に通われている方は、お医者さんとしっかり相談なさってください。)

なお、脂質異常症では、「中等度強度の有酸素運動を毎日30分以上続けることがよい」と言われています。

また、体調に異変を感じた場合は、無理をして運動をしないでください。

【そんなに運動できるわけないだろう】

目標とする運動量を達成するのは、なかなか困難と思いました。
私は、週に1回、60分間、ややきついと感じるジョギングに筋トレ3種、各30回を行いますが、それでも大変です。
しかし、上で書いたのはあくまで目標です。
まずは、自分自身が運動と思うことを無理のない程度で始めて、少しずつ増やしていきましょう。特に日常生活に関わるような運動がオススメです。
例えば、私が思いつく範囲ですと
・1階分の上り下りは、エスカレーターでなく階段を利用する。
・奥さんの買い物に付き合い、荷物を持つ。
・自転車で10分以内に行ける所は。自動車ではなく自転車を利用する。
・TVを見るときは、ずっと座るのではなく、軽く足を広げて立って見る。
など、ですかね。
いろいろ試して、精神的に辛いと感じない方法を、探してみてください。
「こんな運動量で意味があるのかな」と思わず、「やらないより多少でもやった方がマシ」の精神が大切です。