薬剤師国家試験過去問 PR

【第104回薬剤師国家試験 薬理】ゴロと解説 問151~問152

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

自分の作ったゴロとブログの内容で薬剤師国家試験をどこまで解けるか気になったので、第104回薬剤師国家試験の薬理分野を解いてみました。

【問151】


必ず一問は出る受容体の問題ですね。

(ゴロ)なっちゃん脱いでもニコニコ、瞳にはNo涙
「なっちゃん」Naチャネル開口
「脱いでも」脱分極を起こす
「ニコニコ」ニコチン(NN、NM)受容体
「瞳」5-HT3受容体
「No涙」non-NMDA型(グルタミン酸)受容体
ニコチン(N)受容体は、Naチャネル開口です。

(ゴロ)慈愛に反対、まだまだ(まだ×2)頑張んべ
「慈愛」Giタンパク質共役型
「反対」5-HT1受容体
「まだ×2」M2受容体、α2受容体、D2受容体
「がんばんべ」GABA B受容体
M2受容体はGiタンパクですね。

(ゴロ)塾であたいマイハイスコア、本当にマミーテンションUP
「塾」Gqタンパク質共役型
「あたい」α1受容体
「マイ」M1受容体
「ハイ」H1受容体
「本当に」5-HT2
「マミー」M3受容体
「テンション」アンギオテンシンⅡ(AT1)受容体
※他にはブラジキニン受容体やLT受容体などが存在する
α1受容体は、Gqタンパク質共役型正解の一つは3
※ただし、反応部分で文章ひっかけてくることもありえると思います。「どのGタンパク」が「ホスホリパーゼorアデニル酸シクラーゼ」に働くか!といった機序部分も目は通してください。

バソプレシンに関してはゴロがないです。
バソプレシンV2受容体はGsタンパク質共役型です。
※(ゴロ)じいさんだいたんHにベタベタ本当よ。に「ブイブイ(V2)いわす」とでも追加しようかな
※関連する薬としては、モザパプタン(先:サムスカ)「効能又は効果:ループ利尿薬等の他の利尿薬で効果不十分な心不全における体液貯留など」

チロシンキナーゼ関連型もゴロがないです。
ただし、チロシンキナーゼ関連型の代表例はインスリン受容体なので覚えておきましょう。
正解は3と5になります。

【問152】


ゴロなくてすいません。
フェントラミンは、血管平滑筋のアドレナリンα1受容体遮断することで血圧を低下させます。

(ゴロ)~oシン(悪心)をあたいは断る。
「~oシン」~ゾシン、~ロシン(※ナフトピジルに対応できませんでした)
「あたいは断る」α1遮断薬
ブナゾシンはα1遮断です。

(α・β受容体遮断薬のゴロ)ラベンダー畑で、アモスとかるべ、アローに血
「ラベンダー」ラベタロール(商:トランデート)
「アモス」アモスラロール(商:ローガン)
※アモスはドラゴンクエストⅥの仲間キャラ
「かるべ」カルベジロール(商:アーチスト)
→カルベジロールは虚血性心疾患または拡張型心筋症に基づく慢性心不全の適応もある。なお、用量は[高血圧、狭心症>心不全]
「アローに血」アロチノロール(商:アルマール)
アロチノロールはα・β遮断ですが、α・β遮断で「非逃走・非闘争状態」つまり呼吸の数や量は減少するイメージ。気管支平滑筋は収縮。

(選択的β1受容体遮断薬のゴロ)ビビるそぶり、焦ってメットはアテノない。
「ビビるそぶり」ビソプロロール(商:メインテート)
→ビソプロロールは虚血性心疾患または拡張型心筋症に基づく慢性心不全の適応もある。
なお、用量は[高血圧、狭心症>心不全]
「焦って」アセブトロール(商:アセタノール)
「メット」メトプロロール(商:ロプレソール、セロケン)
「アテノ」アテノロール(商:テノーミン)
ビソプロロールはβ1受容体遮断薬

ナドロールは「~ロールのため」βブロッカー。
ただし、内因性交感神経刺激作用(ISA)は「微弱な交感神経刺激作用」のことで、β受容体遮断とは逆の性質であるため、5の文章はおかしい
もしくはナドロールはISA-であることからも5は削除できる。
ちなみに以前はISA+の薬は、βブロッカーの副作用を減らしてくれる性質があると言われていたが、その後の臨床試験で、重症心不全に対してISA+実薬群の死亡率が高かった事、心不全や虚血性心疾患に対してISA-の成績が良かった事より、ISAはあまり得な性質ではないのではと言われている

以上より正解は1と4

参考:
https://www.medsi.co.jp/Download_files/CardiovascularDrugFile2Ep236-241.pdf

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
以下に詳細をまとめたページリンクを貼っておきます。
解けなかった問題に対しては、該当する分野のページご確認ください。
受容体の分類

交感神経遮断薬
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★