今回は血小板凝集阻害薬について、ゴロを中心に記事にしたいと思います。
なお、一般名の後ろに「商:」で記載しているのは商品名です。
薬学部では勉強量が多く時間が足りないと感じることが多いでしょう。ゴロはキーワードに強引に意味を与えるので、ハマれば暗記も早いし忘れにくい。だから、勉強時間の短縮に役立つ!!しかし、1つ1つスマホで調べていたら大幅なタイムロスです。そこで、ブログの薬理ゴロを収集して紙ベース(フルカラー)にしました。より効率的に勉強して、別分野の勉強時間や趣味の時間をつくりましょう。Time is money! お金で時間を買ってください。しかも当ブログなら購入前にゴロを確認でき、自分に合っているか否かを試せます。多くのゴロでビビッとフィーリングが合えば、紙ベースをオススメします。
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[cAMP増強系]
●あいつベラベラ、チクろう、クロちゃんグレてADお断り。
「あいつ」PGI2受容体刺激
「ベラベラ」ベラプロスト(商:ドルナー、プロサイリン)
「チクろう」チクロピジン(商:パナルジン)
「クロちゃんグレて」クロピトグレル(商:プラビックス)
「ADお断り」ADP受容体遮断
※プラスグレル(商:エフィエント)やチカグレロル(商:ブリリンタ)も同様。
※~グレは作用機序が異なるものがあるため、注意。
●ホストはエステなし、化粧なしでも白いです
「ホストはエステなし」ホスホジエステラーゼⅢ阻害※イラストのホスト3人で「Ⅲ」を覚えてください
「化粧なし」血小板凝集阻害薬
「白いです」シロスタゾール(商:プレタール)
(詳細な作用機序)血小板のホスホジエステラーゼⅢを選択的に阻害→血小板内cAMP増加→血小板凝集抑制。
●「あっ出る」刺激で、痔だ漏れる
「あっ出る!刺激で」アデノシンA2受容体を刺激
「痔だ漏れる」ジピリダモール(商:ペルサンチン)
(詳細な作用機序)血小板のホスホジエステラーゼ阻害+血液中のアデノシンの赤血球への取り込み阻害→血小板中のアデノシン増量、アデノシンA2受容体を刺激→血小板内cAMP増加→血小板凝集抑制。
直接アデノシンA2受容体を刺激するのではなく、赤血球のアデノシンの取り込みを阻害することで、血小板中のアデノシンが増量する結果、アデノシンA2受容体を刺激することになる。
<ジピリダモールの適応と用量>
①強心症など:1回25mg、1日3回
②ワルファリン併用による心臓弁置換術後の血栓・塞栓の抑制:1日300~400mg、3~4回分服
[TXA2減弱系]
アスピリン[低用量](商:バイアスピリン)
→血小板のCOXを阻害し、TXA2の合成阻害→血小板凝集抑制
イコサペント酸エチル[EPA](商:エパデール)
→アラキドン酸と競合し、TXA2合成を阻害→血小板凝集抑制
オザグレルナトリウム(商:カタクロット、キサンボン)
→TX合成酵素を阻害しTXA2の合成阻害→血小板凝集抑制
●抗アレルギー薬の時のゴロと共通「尾崎グレてTAXi作らん」
※ただし、血液系として使用するのはオザグレルナトリウム、抗アレルギーとして用いるのは、オザグレル塩酸塩水和物です。
[5-HT2遮断系]
●本当に、サルぐれた。
「本当に」5-HT2(遮断)
「サルぐれた」サルポグレラート(商:アンプラーグ)
セロトニン受容体に対する薬のパターン
5-HT1:刺激薬
5-HT2:遮断薬
5-HT3:遮断薬
5-HT4:刺激薬
上記にも書きましたが、「~グレ~」でも作用機序が異なります。注意して暗記し、問題を解く際に気を付けてください。