今回は抗悪性腫瘍薬のアルキル化薬と白金製剤について、ゴロを中心に記事にしたいと思います。
なお、一般名の後ろに「商:」で記載しているのは商品名です。
暗記が苦手な薬学部生にみてほしい。
薬学部では勉強量が多く時間が足りないと感じることが多い
でしょう。ゴロはキーワードに強引に意味を与えるので、ハマれば暗記も早いし忘れにくい。
だから、勉強時間の短縮に役立つ!!
しかし、1つ1つスマホで調べていたら大幅なタイムロスです。
そこで、ブログの薬理ゴロを収集して紙ベース(フルカラー)にしました。
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【ゴロ】
[アルキル化薬]
●スーファミするファン、どんなに飽きるか
「スーファミ」語尾:~スファミド
・シクロホスファミド(商:エンドキサン)
・イホスファミド(商:イホマイド)
※シクロホスファミドやイホスファミドは代謝物アクロレインにより出血性膀胱炎を起こすため、メスナ(商:ウロミテキサン)を併用する
「するファン」成分名に「ルファ」が入っている。
※抗菌薬のサルファ剤も「スルファ」が入っており、かぶる部分あるが、試験でそこでひっかけてくる可能性は低いと思います。
・ブスルファン(商:マブリン)
・メルファラン(商:アルケラン)
「どんなに飽きるか」DNAのアルキル化(→DNA合成阻害)
<ゴロに入りきらなかったアルキル化薬>
語尾:~ムスチンとストレプトゾシン(商:ザノサー)
※~oシンはα1遮断薬とかぶるが、試験でのひっかけはないと思います。
ベンダムスチン(商:トレアキシン)
→この薬だけ「~ムスチン」なのにマスタード類、他はニトロソウレア類。ニトロソウレア類は、血液脳関門を通過する。
ニムスチン(商:ニドラン)→適応に脳腫瘍など
ラニムスチン(商:サイメリン)
カラムスチン(商:ギリアデル)
[白金製剤]
●プラチナ(白金)でどんな橋をつくる?新人が耳にし、吐き気催す。
「プラチナ」語尾:~プラチン、プラチナなので白金製剤
「どんな橋をつくる」DNAに架橋を形成し、(DNAの複製を抑制)
「人」(副作用)腎毒性
「耳」(副作用)聴力障害
「吐き気催す」(副作用)悪心・嘔吐
シスプラチン(商:ランダ、ブリプラチン、アイエーコール)
ミリプラチン(商:ミリプラ)
カルボプラチン(商:パラプラチン)
ネダプラチン(商:アクプラ)
オキサリプラチン(商:エルプラット)
<抗がん剤による悪心・嘔吐に対する制吐剤の使い方>
抗がん剤による悪心・嘔吐に対しては、NK1受容体拮抗薬(語尾:~ピタント)、5-HT3受容体拮抗薬(語尾:~セトロン)、デキサメタゾン(抗がん剤に伴う消化器症状の適応を持つ)などを使用する。
「制吐薬適正使用ガイドライン(第2版)」(2015年)には、各化学療法に対して催吐性リスクを分類し、その分類ごとに推奨される催吐薬の組み合わせ例の記載がある。
【例:注射薬の場合】
高度催吐性リスク:NK1受容体拮抗薬+5-HT3受容体拮抗薬+デキサメタゾン
中等度催吐性リスク:5-HT3受容体拮抗薬+デキサメタゾン
軽度催吐性リスク:デキサメタゾン
参考:
制吐薬適正使用ガイドライン(第2版)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/faruawpsj/53/4/53_338/_pdf/-char/ja
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