今回は肺動脈性肺高血圧症治療薬について、ゴロを中心に記事にしたいと思います。
なお、一般名の後ろに「商:」で記載しているのは商品名です。
薬学部では勉強量が多く時間が足りないと感じることが多いでしょう。ゴロはキーワードに強引に意味を与えるので、ハマれば暗記も早いし忘れにくい。だから、勉強時間の短縮に役立つ!!しかし、1つ1つスマホで調べていたら大幅なタイムロスです。そこで、ブログの薬理ゴロを収集して紙ベース(フルカラー)にしました。より効率的に勉強して、別分野の勉強時間や趣味の時間をつくりましょう。Time is money! お金で時間を買ってください。しかも当ブログなら購入前にゴロを確認でき、自分に合っているか否かを試せます。多くのゴロでビビッとフィーリングが合えば、紙ベースをオススメします。
メルカリへのリンクはコチラエンドセリン受容体遮断薬のゴロ
●先端はエンドではない
「先端」語尾:~センタン
「エンドではない」エンドセリン受容体を遮断
ボセンタン(商:トラクリア)
アンブリセンタン(商:ヴォリブリス)
→Aンブリセンと覚えて、選択的エンドセリンETA受容体遮断と覚える。
マシテンタン(商:オプスミット)
ホスホジエステラーゼV阻害薬
●語尾:~aフィルはホスホジエステラーゼV阻害薬
※ホスホジエステラーゼはcGMPの分解酵素
シルデナフィル(商:レバチオ)
タダラフィル(商:アドシルカ)
可溶性グアニル酸シクラーゼ刺激薬のゴロ
●シック後(あと)では激しくNOも増える
「シックあと」語尾:~シグアト
※~シ(シクラーゼ)グ(グアニル酸)アトと結びつける
「激しく」グアニル酸シクラーゼを刺激し(cGMPの産生を促進)
「NO増える」(可溶性グアニル酸シクラーゼの)NO感受性が増大し(血管を拡張)
リオシグアト(商:アデムパス)
練習問題(参考:第109回 問31)
●血管平滑筋細胞において、可溶性グアニル酸シクラーゼを刺激して血管拡張作用を示すものはどれか。1つ選べ。
1.アルプロスタジル
2.シルデナフィル
3.ベラプロスト
4.リオシグアト
5.マシテンタン
【解答と解説】正解は4
1.アルプロスタジル→PGE1誘導体でPGE1受容体を刺激
2.シルデナフィル→ホスホジエステラーゼⅤを阻害
3.ベラプロスト→PGI2誘導体でPGI2受容体を刺激
5.マシテンタン→エンドセリン受容体を遮断
プロスタグランジンI2製剤のゴロ
●アイツはプロすぎキャンパー、結果集まらない
「アイツ」プロスタノイドIP(PGI2)受容体刺激
「プロす」成分名に「~プロス~」
「キャンパー」cAMP産生促進
「結果集まらない」血管拡張や血小板凝集抑制作用を示す
エポプロステノールナトリウム(商:フローラン)
イロプロスト(商:ベンテイビス)
ベラプロスト(商:ドルナー、ケアロードLA、ベラサスLA)
※ただし、抹消血管拡張薬の
アルプロスタジル、リマプロストは、PGE1誘導体のためプロスタグランジン製剤のサブタイプは要注意です。
選択的プロスタサイクリン(IP)受容体作動薬のゴロ
●プロでなくとも、セレクトパグをアイツは激しく愛する
「プロでない」非プロスタノイド、成分名に~プロス~ないので注意
「セレクトパグ」セレキシパグ(商:ウプトラビ)
「アイツ」PGI2(プロスタノイドIP)受容体を
「激しく」選択的に刺激 ※セレクトには選択的も含んでます