薬理ゴロ PR

[薬理ゴロ]片頭痛治療薬

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

今回は片頭痛治療薬について、ゴロを中心に記事にしたいと思います。
なお、一般名の後ろに「商:」で記載しているのは商品名です。

耳で聴いて覚えたいという方向けに動画も作りましたので、よければご利用ください。

【ゴロなど】

[トリプタン系(5-HT1B/1D受容体刺激薬)]

トリップに1枚のBD(ブルーレイディスク)セット。頭痛の種解決!

「トリップ」語尾:~トリプタン
「1枚のBDセット」セロトニン5-HT 1B/1D受容体を刺激。

セロトニン受容体の刺激、遮断の法則(私が学生の時)は
5-HT1:刺激薬
5-HT2:遮断薬
5-HT3:遮断薬

5-HT4:刺激薬
なので、サブタイプが1B/1Dなら刺激(作動)薬と判断

5-HT1Bの刺激で、脳血管を収縮させる。
5-HT1Dの刺激で、三叉神経からのカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP放出を抑制して炎症を抑える。

スマトリプタン(商:イミグラン)
ゾルミトリプタン(商:ゾーミッグ)
エレトリプタン(商:レルパックス)
リザトリプタン(商:マクサルト)
ナラトリプタン(商:アマージ)→効果不十分の場合、4時間以上の間隔をあけて追加可
※ナラトリプタン以外は、追加間隔は2時間以上

なお、各トリプタン系薬剤の特徴を別記事にまとめております。薬のことを知ると、薬局実習や薬局での仕事が少し楽しくなります。時間がある人は是非見てほしいです。

片頭痛治療薬トリプタン系の比較片頭痛治療薬トリプタン系の用法・用量が薬によって少し異なることを知ったので、今回記事にまとめました。 <用法・用量の差異> まずは、...

[その他]

その他には、
・麦角アルカロイドのエルゴタミン酒石酸塩
→脳血管のα1受容体に対する部分アゴニスト活性セロトニン受容体に対する部分アゴニスト活性を示し、血管収縮作用を示す。
※商品としては、エルゴタミン+無水カフェイン+イソプロピルアンチピリン配合剤(商:クリアミン)がある。

・Ca拮抗薬のロメリジン(商:ミグシス)
→片頭痛の予防薬として用いられる。血管平滑筋及び神経内へのCa2+流入を抑制し、血管拡張作用及び脳血流量増加作用を示す。末消血管と比べて脳血管への選択性が高い。

・抗セロトニン薬のジメトチアジン(商:ミグリスチン)
※語尾:~aジンですが定型抗精神病薬(D2遮断)ではないので注意

・抗てんかん薬のバルプロ酸(商:デパケン)

カフェイン
などが用いられる。

病態

片頭痛の病態を別ページにまとめていますので、一緒に病態を勉強される方はそちらもご確認ください。

【病態・薬物治療】片頭痛今回は、片頭痛の病態・薬物治療についてまとめます。 片頭痛の病態 概要 片頭痛は、「原因不明の慢性頭痛で発作性に発症し、片側性、拍...