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血液検査 総蛋白質の意味

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今回は、血液検査の総蛋白質について記事を書きます。

記事を書こうと思ったのは、患者さんから「総蛋白質の値が少し低くて気になっている。蛋白質の多い食品を食べたら増えるかしら?」と質問を受けたからです。

その場では、「蛋白質の多い食品を食べれば増えますよ。でも、基準値下限から0.1低いだけですので、そんなに気になさらずとも大丈夫ですよ」と回答しました。

しかし、もっと深い質問が来ていたら回答できる自信がないので、調べて記事にすることとしました。

<血清総蛋白>

血清中の蛋白質で最も多いのが、アルブミン、ついで抗体活性をもつγ-グロブリン。
アルブミンは、主に栄養状態の指標、体内で水分や薬を運ぶ役割を持つ。グロブリンは、種々の炎症で増加するため、炎症の指標と考えられる。
具体的に低値を示すのは、肝臓が蛋白質を合成できない時(慢性肝炎や肝硬変など)、蛋白質が尿中の漏れ出る時(ネフローゼ症候群)、栄養状態の悪い時などです。

<基準値>

基準値は、6.5~8.0g/dLです。6.0g/dL以下なら低蛋白血症、8.5g/dL以上なら高蛋白血症とみなします。

<今回の症例で検討>

肝炎情報センターの情報では、肝硬変だと、アルブミン値が3.5g/dL以下に低下する。今回は、総蛋白のみなので該当しない。
また、ネフローゼ症候群は、血清総蛋白6.0g/dL以下が診断基準に入っているため、該当しない。
今回の症例では、栄養状態と捉えるのが妥当かなと思います。しかも、0.1g/dL下限を下回っていただけなので、気にする必要はないかなと思います。
次、このような質問を受けた時には、具体的な疾患と診断基準を例にあげて説明し、患者さんの意識と理解を高めたいと思います。
(知識のある薬剤師ならば、その場で回答でき、より早く患者さんの理解・意識を高められたかと思うと申し訳ない気持ちになります)

参考資料:
日経Gooday、血液生化学検査 血清総蛋白
http://gooday.nikkei.co.jp/atcl/inspection/SBK09000/
日本臨床検査専門会
http://www.jrcla.or.jp/kensanohanashi/img/h26_02.pdf
肝炎情報センター
http://www.kanen.ncgm.go.jp/cont/010/kankouhen.html
重篤副作用疾患別対応マニュアル ネフローゼ症候群(PMDA)
https://www.pmda.go.jp/files/000145138.pdf