今回は黄体ホルモンとその関連薬。
性ホルモンには、男性ホルモンと女性ホルモン(卵胞ホルモン、黄体ホルモン)がある。
その分泌は、脳下垂体前葉から分泌されるゴナドトロピン(性腺刺激ホルモン)によって調整されている。
ちなみに、男性ホルモン、卵胞ホルモン、黄体ホルモンの別名もしっかり覚えよう!
どちらで問われるか分かりません。
(ゴロ)男性型アンドロイド、卵のサイズはSと、黄身はゲスい
男性ホルモン=アンドロゲン
卵胞ホルモン=エストロゲン
黄体ホルモン=ゲスタゲン
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黄体ホルモン(ゲスタゲン)と関連薬
プロゲステロン(商:ルテウム、ルティナス)
・肝臓で速やかに代謝を受け、経口投与では無効
・子宮内膜を増殖気から分泌期に移行させる。(粘液が分泌され、受精卵の着床を容易にする)
・子宮筋のオキシトシンに対する感受性を低下させる→子宮筋を安定化し、流産・早産を防止する。
・LH分泌を抑制する→排卵抑制
・排卵後の基礎体温上昇
合成黄体ホルモン
→ほとんどのものは経口投与可能。
●メドロキシプロゲステロン(商:ヒスロン、プロベラ)
・1日2.5mg~15mgなどの低用量では、切迫流早産、習慣性流早産に用いる。
・1日400mg~1200mgなどの高用量では、乳癌や子宮体癌に用いる。(おそらく、ネガティブフィードバックで)ゴナドトロピン分泌を抑制し、エストロゲン分泌を抑制→エストロゲン依存のがんに用いられる。
●クロルマジノン(商:2mg製剤としてルトラール)
・低用量(1日2~12mg)で黄体ホルモン作用を示し、ホルモン補充療法として月経異常や黄体機能不全による不妊症に用いる。
※一方、高用量(25mg製剤など)では、前立腺肥大症や前立腺がんを用いる。
●ジドロゲステロン(商:デュファストン)
→月経異常や子宮内膜症に用いる。基礎体温上昇作用はないので、投与中に上昇すれば排卵と推定可。
●ノルエチステロン(商:ノアルテン)
→月経周期の変更などに用いられる。
卵胞ホルモンと併用して避妊や月経困難症に用いられる。具体的な配合剤としては避妊薬(商:シンフェーズ)や月経困難症薬(商:ルナベル)などがある。
●ダナゾール(商:ボンゾール)
→子宮内膜のゲスタゲン受容体およびアンドロゲン受容体と結合して弱い部分アゴニスト作用を示す。また、下垂体に作用してゴナドトロピン分泌を抑制するとともに、子宮内膜に直接作用して萎縮・壊死させる。
子宮内膜症や乳腺症に用いる。
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