恥ずかしながら、最近になってビスホスホネート製剤が歯医者さんに伝えるべき薬と知りました(理由は下の本文に記載)。
そこで、飲んでいることを歯医者さんに伝えるべき薬について勉強したので、記事を描きたいと思います。
参考:歯とお口のことなら何でもわかるテーマパーク8020.日本歯科医師会
https://www.jda.or.jp/park/relation/medicine_disease.html
暗記が苦手な薬学部生にみてほしい。
薬学部では勉強量が多く時間が足りないと感じることが多い
でしょう。ゴロはキーワードに強引に意味を与えるので、ハマれば暗記も早いし忘れにくい。
だから、勉強時間の短縮に役立つ!!
しかし、1つ1つスマホで調べていたら大幅なタイムロスです。
そこで、ブログの薬理ゴロを収集して紙ベース(フルカラー)にしました。
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多くのゴロでビビッとフィーリングが合えば、紙ベースをオススメします。
<抗凝固薬>
抗凝固薬服用中は、手術や抜歯をする時には、出血量を増加させるおそれがあるため事前に主治医に相談するべきです。
しかし、血栓塞栓症は一度発症すれば病態は重篤で予後不良である場合多いことから、日本循環器学会の抗凝固・抗血小板療法ガイドラインでは、「抜歯時には抗血栓薬の継続が望ましい」と明記されています。
抗凝固薬の手術前の中止するべき期間をまとめようと思ったのですが、抗血小板薬の多くで添付文書やIFで情報が拾えず作成を断念しました。
「今日の治療薬(2018年版)」にはまとめている表や根拠元をきちんと記載しているネット情報もあります。
※ネット情報の方は、転載禁止とあったためここにリンクは貼っておりませんが、googleで
「手術 抗凝固薬 中止」で検索すると上位にはあります(2018年6月1日現在)。
<骨粗鬆症治療薬(ビスホスホネート製剤)>
ビスホスホネート製剤(以下、BP製剤)使用経験のある方が抜歯などの顎骨に刺激が加わる治療を受けると顎骨壊死が発生する場合があることが分かってきています。
※顎骨壊死とは、あごの骨や組織や細胞が局所的に死滅し、骨が腐った状態になること。
BP製剤の内服をしている患者では1000人中1~3人、注射を受けている患者においては100人中6~9人に顎骨壊死が生じたとの報告があります。
がんでの骨病変に用いられるヒト型抗体製剤デノスマブ(商:ランマーク、プラリア)でも、BP製剤と同程度の顎骨壊死が起こるとの報告があります。
BP製剤を使用している患者で、歯科受診時に注意が必要な処置は以下のものが挙げられる。
●抜歯・歯科インプラント・骨への侵襲を伴う歯周外科処置など
①「経口BP製剤投与期間が3年未満でコルチコステロイド併用あるいは経口BP製剤投与期間が3年以上」
患者の全身状態から経口BP製剤を投与中止しても差し支えないのであれ ば、歯科処置前の少なくとも3ヵ月間は経口BP製剤の投与を中止し、処置 部位の骨が治癒傾向を認めるまでは、経口BP製剤を再開すべきでない。
②「経口BP製剤投与期間が3年未満で他に危険因子(糖尿病、喫煙、飲酒、化学療法薬、口腔衛生不良など)がない場合」
予定された侵襲的な歯科処置の延期・中止や経口BP製剤投与中止の必要はない。
参考:
ビスホスホネート系薬剤と顎骨壊死.社団法人日本口腔外科学会
https://www.jsoms.or.jp/pdf/bone_bisphos.pdf
重篤副作用疾患別対応マニュアル(ビスホスホネート系薬剤による顎骨壊死)
http://www.mhlw.go.jp/topics/2006/11/dl/tp1122-1l01.pdf
<神経系薬剤>
神経系薬剤なんかは盲点ではないでしょうか。私は全然しりませんでした。
三環系抗うつ薬の副作用である口腔乾燥症、フェノチアジン系抗精神病薬の副作用である唾液分泌抑制などはう蝕や歯周疾患の原因になることがあります。
また、ブチロフェノン系抗精神病の副作用である錐体外路障害は、歯科治療時に支障をきたすことがあります。
上記のような副作用がでていなくても、事前に歯医者には薬を伝えておいた方が副作用が出現したときの対応も頭にいれてもらえると思います。
この他にも、それぞれの歯医者さんで必要とする情報は異なるため、服用している薬の情報は事前に伝えておくことが望ましいと思います。
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