薬局実務中疑問

アザチオプリンと高尿酸血症治療薬の併用は要注意

免疫抑制薬であるアザチオプリン(商品名:イムラン、アザニン)は、高尿酸血症治療のうち尿酸生成抑制薬との併用に注意が必要です。

併用できるのはアロプリノールのみ

2020年10月2日現在、尿酸生成抑制薬は、アロプリノール(商品名:ザイロリック)、フェブキソスタット(商品名:フェブリク)、トピロキソスタット(商品名:トピロリック、ウリアデック)の3種類がある。

このうち、フェブキソスタットとトピロキソスタットはアザチオプリンと併用禁忌です。
よって唯一使用できるのが、アロプリノールですが、これも注意が必要です。

イムランの添付文書の「併用注意」の欄には以下の記載があります。

(併用に注意すること)
1. 薬剤名等
アロプリノール
臨床症状・措置方法
骨髄抑制等の副作用を増強する。併用する場合には、本剤を通常投与量の1/3〜1/4に減量すること

イムランの用法用量は成人では50~100mg/日のパターンが多いです。
つまり、半錠や粉砕が必要となってきます。

もし、アザチオプリン服用中の患者さんがアロプリノール併用中であることに気づいたら、適切な服用量であるかを確認し、通常量で処方されている場合には疑義照会が必要かと思われます。

また、アザチオプリンを併用している患者さんへの指導内容の一つとして、
「高尿酸血症の薬との併用にはすごく注意が必要なため、病院や薬局では必ずアザチオプリン(商品名:イムラン、アザニン)を服用していることを伝えてください」と事前に説明しておくのは重要と思われます。

副作用の骨髄抑制の症状

感染症

白血球の減少によってもたらされます。
白血球は、外部から体内へ侵入してきたウイルスや細菌を攻撃する免疫機能を担っています。白血球が減少すると、病原菌に対する抵抗力が弱まるため、身体のあらゆるところに感染症を引き起こしやすくなります。
症状としては、
・38度以上の発熱
・寒気、ふるえ、咳、のどの痛み
・口内炎、歯肉痛、虫歯
・下痢・腹痛
・肛門痛・排尿時の痛み、血尿、頻尿、残尿感
・皮膚の発疹ほっしん、発赤
などがあります。

貧血

赤血球の減少でもたらされます。
赤血球は、肺から取り込んだ酸素を身体全体に届ける大事な役割を担っており、赤血球が減少したりすると、貧血が見られるようになります。
症状としては、
・少しの動作で息切れ
・疲労・倦怠感
・めまい
・脈拍の増加、動悸
・食欲不振
・便秘
・結膜が白い
・手足が冷たい
・爪の色が白い
・顔色が青白い
・頭痛、頭が重い
・耳鳴り
などがあります。

出血傾向

血小板の減少でもたらされます。
血小板は、血液を構成する血液細胞のひとつで、出血を止める働きがあります。血小板が少なくなると、出血しやすくなるだけでなく、血が止まりにくくなります。
症状としては、
・内出血(皮下出血)
・口内の出血(歯ブラシによる歯磨きで、歯ぐきから出血)
・鼻血(鼻をかむことで粘膜が傷つき、出血)
・血便・血尿(排便時の力みなどが原因で出血)
・皮膚の点状出血、斑状出血
などがあります。

参考

イムラン錠50mg 添付文書
https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/medley-medicine/prescriptionpdf/112268_3999005F1059_X_07.pdf

がんを学ぶ 骨髄抑制の症状と原因
https://ganclass.jp/confront/associate/marrow02.php