今回は水虫に対する外用薬の薬に使用方法について記事にしたいと思います。
水虫といっても、足の指の間や裏にできる「足白癬」と爪にできる「爪白癬」の2つに対してまとめたいと思います。
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<使用する薬の例>
【足白癬】
ルリコナゾール(商:ルリコン)
ラノコナゾール(商:アスタット)
など
【爪白癬】
エフィコナゾール(商:クレナフィン)
ルリコナゾール(商:ルコナック)
副作用は、外用局所の湿疹・皮膚炎などの皮膚刺激が主なもので、全身的な副作用はない。
<外用薬の使い方>
【足白癬】
外用抗真菌薬で治療するのは主に、小水疱型白癬や趾間型足白癬(びらん無し)になります。
この2つには、自覚症状の有無にかかわらず趾間から足底全体に外用抗真菌薬を塗り残しなく、最低1カ月は塗り続けなければならない。
服薬指導では、①症状がなくても指の間や足の裏全体に塗ること、②自覚症状がなくなっても自己判断で中止しないよう患者さんに説明することが大切になると思います。
また、薬を塗る量は、片足分は手の指先から第一関節までゆっくりと薬を出した量と言われています。
塗るタイミングは、お風呂上りが効果的と言われており、これは薬が透過しやすい状態になっているからと言われています。お風呂上りの使用は、皮膚がきれいな状態で塗れるというメリットもあります。
【爪白癬】
爪白癬の症状としては、「爪が白く濁る」「爪が厚くなる」「爪の裏がもろくなる」などがあります。
治療期間は爪の混濁が消失するまで、通常は1~1.5年外用を続けた方がよいと考えられています。
塗り方は、以下の通りです(参考:科研製薬のクレナフィンの資料)
①爪の表面全体に塗る。
②爪の横と皮膚の境界部分にも塗る。
③指先の爪と皮膚の境界部分(爪の裏)に塗る。
④皮膚についた薬液をティッシュペーパーなどでふき取る。
服薬指導では、上記の塗り方と治療に時間がかかるためしっかりと継続して使用するのを促すのが大切と思います。
参考:
皮膚真菌症診断・治療ガイドライン(2009)
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/1372913553_3.pdf
皮膚真菌症診断・治療ガイドライン(2017)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/106/4/106_802/_pdf/-char/ja
薬局新聞2013年6月 水虫の塗り薬のポイント
https://www.pharmarise.com/paper/list/201306.pdf
クレナフィンを処方された患者さんへ
http://clenafin.jp/tools/pdf/03.pdf
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