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抗精神病薬、抗うつ薬、気分安定薬、ADHD治療薬の一覧表

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

精神科の方の服薬指導にあたり、先発品の商品名と一般名が繋がらず大変苦労しています。
CBTや薬剤師国家試験を合格した人なら、一般名であればある程度薬の内容が分かると思います。
そこで、精神科でよく処方される「抗精神病薬、抗うつ薬、気分安定薬、ADHD治療薬」の商品名と一般名をまとめた一覧表を作成しました。
精神科の門前薬局で働く人や実務実習をする人にぜひ役立てていただけた幸いです。


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【抗精神病薬、抗うつ薬、気分安定薬、ADHD治療薬」一覧表】

情報量が多いので、エクセルデータを載せました。
以下の「抗精神病薬、抗うつ薬、気分安定薬、ADHD治療薬の一覧表(エクセル)」を開き、印刷して、使用してください。

「抗精神病薬、抗うつ薬、気分安定薬、ADHD治療薬 一覧表」

【服用時期の指定】

一覧表を作成していたら、服用時期を定められている薬があることに気が付きます。
デュロキセチン(商:サインバルタ)、パリペリドン(商:インヴェガ)エスシタロプラム(商:レクサプロ)、パロキセチン(商:パキシル)には、用法用量に「朝食後」または「夕食後」の記載があります。
この制限について調査したいと思います。

まずはデュロキセチン(商:サインバルタ)についてです。
この薬は、「朝食後」の記載があります。
この理由について、イーライリリーさんの製品Q&Aページに書かれています。
そこを読むと、「米国の臨床試験では1日1回のプロトコールで実施されたが、日本の臨床試験では飲み忘れを避けて被検者のコンプライアンスを維持するため、朝食後の投与が推奨され、その他の用法における有効性及び安全性を検討していないから朝食後と規定された」旨の記載がありました。

これだけ読むと、なかなか勿体ないと思いました。(きっと開発段階でいろいろ朝食後にしないといけない理由があったのでしょう)
現場レベルでは、患者さんの併用薬を考慮して、夕食後で処方する医師もいますので、疑義する疑義しないは、その薬局でどのようにしているのか確認しておくことが大切と思います。

なお、パリペリドン(商:インヴェガ)についても、臨床試験を朝食後で実施しているようです。

次に、エスシタロプラム(商:レクサプロ)、パロキセチン(商:パキシル)についてです。
パロキセチン(商:パキシル)については、審査報告書(衛研発第2706 平成12年7月19日)において、「眠気が多く発現したため、以降の試験では朝食後投与から夕食後投与とした」と記載があります。
エスシタロプラム(商;レクサプロ)については、パロキセチンとの比較のために夕食後で臨床試験を行っていること以外は分かりませんでした。(なぜ、セルトラリンやフルボキサミンと比較しなかったのか?疑問が残ります。)

副作用の眠気で、朝食後から夕食後になるのなら、定められたタイミング以外で処方された場合の服薬指導の参考に、「傾眠・眠気」と「不眠」の副作用をまとめます。

デュロキセチン(商:サインバルタ)※:傾眠(31.0%)、不眠(6.8%)
パリペリドン(商:インヴェガ):傾眠(1~5%)、不眠症(5%以上)、
エスシタロプラム(商:レクサプロ):傾眠(22.6%)、不眠症(1~5%未満)
パロキセチン(商:パキシル):傾眠(23.6%)、不眠(1~10%未満)
※先発品の添付文書のうつ病を含む承認時臨床試験の結果を参考

こうみると、朝食後に飲むデュロキセチンもなかなか傾眠を感じる可能性があるようです。
服用タイミングを医師が変更した場合はこれらの副作用が関係している可能性があるため患者さんから情報収集するのがよいと思います。

参考:
イーライリリー 製品Q&A サインバルタ
https://www.lillymedical.jp/jp/ja/answers/48772
新規統合失調症治療薬パリペリドンER(インヴェガ錠)の薬理学的特性および臨床試験成績
https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/137/6/137_6_245/_pdf
パキシル 審査報告書(衛研発第2706 平成12年7月19日)
http://www.pmda.go.jp/drugs/2000/g000905/49repo01.pdf

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双極性障害治療薬(気分安定薬)※ゴロなし

抗うつ薬(SSRI、SNRI、NaSSA)

抗うつ薬(三環系、四環系、その他)※ゴロなし