病態・薬物治療

【病態・薬物治療】乾癬 ゴロ・覚え方

今回は乾癬の病態・薬物治療についてまとめます。

乾癬の病態

概要

原因不明の炎症性角化性皮膚疾患であり銀白色の鱗屑を伴い境界明瞭な紅斑が全身に出現する

分類

尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬及び滴状乾癬に大別される。

尋常性乾癬 表皮のターンオーバーの速度が速く発疹と鱗屑を症状とする
関節症性乾癬 尋常性乾癬の症状に加えて全身性の関節に炎症こわばり変形を合併する
膿疱性乾癬 皮膚内に無菌性嚢胞が出現する
滴状乾癬 尋常性乾癬に比べて紅斑が小さい

検査

診断は、鱗屑と局面の外観及び発生部位に基づく皮膚ガンなどの他の疾患との識別を目的に皮膚生検を行う場合もある

乾癬の治療

治療には、薬物療法や光線療法などが選択される。
薬物療法は患者の重症度に合わせて様々な薬物を単独あるいは併用で投与する

ビタミンD製剤

タカルシトール(商:ボンアルファ)
→皮膚表面細胞における抗炎症作用、増殖抑制作用、分化誘導作用を示す。

薬剤師国家試験勉強用のテキストでは、タカルシトールしか記載なかったが、乾癬に使う他の活性型ビタミンD3製剤には、
・カルシポトリオール(商:ドボネックス)
・マキサカルシトール(商:オキサロール)
があり、さらにはステロイドも配合した
・カルシポトリオール+ベタメタゾンジプロピオン酸エステル
(商:ドボベット)
・マキサカルシトール+ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル
(商:マーデュオックス)
もある。

活性型ビタミンD3製剤の成分名の特徴は「カルシ」が入っている。

外用剤とはいえ、活性型ビタミンD3製剤は副作用で高カルシウム血症(症状:倦怠感や吐き気など)がある。各製剤で1日もしくは1週間での上限量が定められている。

タカルシトール
(商:ボンアルファ)
<ハイ軟膏、ハイローションでは>
1日の使用量は10gまでとする
カルシポトリオール
(商:ドボネックス)
1週間に90gを超える使用は行わない
マキサカルシトール
(商:オキサロール)
1日の使用量はマキサカルシトール外用剤として10gまでとする

 

PDEⅣ阻害薬

アプレミラスト(商:オテズラ)
→・ホスホジエステラーゼ(PDE)Ⅳ阻害することにより、炎症細胞内でのcAMPを増加させ、炎症性サイトカインの発現を制御する。
・10mgより経口投与を開始し、徐々に増量する。(スターターパックがあるよ)

生物学的製剤

ウステキヌマブ(商:ステラーラ)
→ウステキヌマブはIL-12及びIL-23を構成するp40タンパクサブユニットに結合しこれらを阻害する。

(ゴロ)臼で絹を自由に踏みつぶす
「臼で絹」ウステキヌマブ
「自由に」IL-12
「踏み」IL-23
「つぶす」を阻害する

インフリキシマブ(商:レミケード)
アダリムマブ(商:ヒュミラ)
→インフリキマブやアダリムマブは、抗TNF-αモノクローナル抗体である。

ちなみにTNF-αの働きを阻害する生物学的製剤のゴロは
(ゴロ)とあるアダムがゴリゴリに競(せ)っとる、インターセプト
「とある」TNFα阻害薬
「アダム」アダリムマブ(商:ヒュミラ):リウマチ、乾癬、潰瘍性大腸炎、クローン病などで使う。
「ゴリゴリ」ゴリムマブ(商:シンポニー):リウマチ、潰瘍性大腸炎で使う。
「競っとる」セルトリズマブ(商:シムジア):リウマチで使う
「インター」インフリキマシブ(商:レミケード):リウマチ、クローン病、ベーチェット病、潰瘍性大腸炎、乾癬などで使う。
「セプト」エタネルセプト(商:エンブレル):リウマチ、若年性特発性関節炎などで使う。
※注意:アバタセプトとはしっかり区別をつけておきましょう。

練習問題

今回の練習問題は第107回薬剤師国家試験の問66です。

今回は何も考えずとも、答えは5ですね。