緑内障の治療薬で用いられるプロスタグランジン関連点眼剤について、学生時代によく勉強する内容ですが、いざ服薬指導する際にはまとめておかないと話せないと思い、記事にしました。
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ラタノプロスト(商:キサラタン)
トラボプロスト(商:トラバタンズ)
タフルプロスト(商:タプロス)
ビマトプロスト(商:ルミガン)
※イソプロピルウノプロストン(商:レスキュラ)は、緑内障診療ガイドライン(第4版)では、イオンチャネル開口薬に位置付けられている。
開放隅角緑内障の第一選択薬であり、作用は「主としてプロスタノイドFP受容体を介するぶどう膜強膜路からの房水流出の増加」である。
【主な副作用とそれに対する服薬指導】
●充血
(服薬指導案)
点眼開始時に充血することがありますが、点眼を続けることで次第に充血は和らでいくことが多いので、中断しないでください。ただし、充血がおさまらない場合は、医師に必ず伝えてください。
●睫毛伸長、瞼色素沈着
(服薬指導案)
点眼剤を使ったあとに、液が目以外に付着したままですと、睫毛が伸びたり、瞼が黒くなることがあります。洗顔前に点眼剤を使用すると、これらの副作用の予防につながります。
点眼を中止すると、徐々に改善する可能性はあります。
●虹彩色素沈着
(服薬指導)
眼の茶色部分が黒くなることがあります(日本人であれば、あまり変化に気づかないかもしれませんが・・・)。この副作用は、点眼を中止しても元に戻らないと言われています(片目の点眼の場合は、特に左右で差が出るのに注意してください)。
●上眼瞼溝の深化
(服薬指導案)
上瞼の溝が、深くなることがあります。点眼中止で、時間はかかりますが元に戻ると言われています。
※ラタノプロストでは、発生しないか非常に軽微な変化しか起こさないと考えられている。
その他には、角膜上皮障害や眼炎症を惹起することがあるため、目薬を差し始めて、刺激や痛みを頻繁に感じたら医師に報告するように促すことが大切だと思います。
参考:
緑内障診療ガイドライン(第4版)
http://www.nichigan.or.jp/member/guideline/glaucoma4.pdf
眼科診療クオリファイ 緑内障薬物治療ガイド
https://www.nakayamashoten.jp/sample/pdf/978-4-521-73469-9.pdf