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【衛生ゴロ】症例対照研究とコホート研究

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今回は、衛生学におけるリスク要因の評価に関する分野のキーワードをゴロを使って覚えたり、算出できるもの(相対危険度、寄与危険度、オッズ比)の理解を深めていきましょう


暗記が苦手な薬学部生にみてほしい。

薬学部では勉強量が多く時間が足りないと感じることが多いでしょう。
ゴロはキーワードに強引に意味を与えるので、ハマれば暗記も早いし忘れにくい
だから、勉強時間の短縮に役立つ!!
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症例対照研究のゴロ

(ゴロ) 重賞レースのオッズに賭けて後悔 ※イメージは競馬

「重賞レース」症例対照研究(別名:ケースコントロール研究)
「オッズ」算出できるのはオッズ比
「賭けて」最終の計算式は掛け算と割り算(足し算や引き算はない
「後悔」後ろ向き研究
症例対照研究の四分割表の例

ちなみに試験対策用にオッズ比の式のとりあえずの暗記方法を示しましたが、下にオッズ比の定義と計算式の意味をまとめているので、理解を深めたい方はそちらも確認してください。

逆にコホート研究は前向き研究です。
私は、コホートって右に→が向いているみたいにみえるので前向きと覚えました
※時系列って図にすると過去が左で右が未来で表すことが多いので・・

ただし、後ろ向きコホート研究というものもあるので注意!!

コホート研究と症例対照研究の違い

より理解を深めるために、コホート研究と症例対照研究の違い、特に算出できるもの(コホート研究では危険度、症例対照研究ではオッズ比)に注目しながらまとめたいと思います。
※ただし、ここからは一部筆者の考察も含まれるため、もし偉い人から聞いた話と異なる場合は偉い人を信じてください。

四分割表の違い

まずは四分割表での違いです。
コホート研究では、曝露群の合計(a+b)と非曝露群の合計(c+d)を使用しています。
一方で、症例対照研究では症例群:疾病ありの合計(a+c)と対照群:疾病なし(b+d)を使用しています。
症例対照研究とコホート研究の四分割表の違い

この違いは、「研究を始める際にどういう集団を集めたか」の違いです。
コホート研究では、まずは人を集めます。その人たちを要因アリ・要因ナシにランダムに割り当てるため、曝露群の集団と非曝露群の集団を集めたと考えられます。
のため使用できる数字は「曝露群の合計(a+b)と非曝露群の合計(c+d)」

一方の症例対照研究では、まず疾病アリ・疾病ナシを集めて、そこから要因のアリナシに振り分けていくので、集めた集団は「症例群:疾病アリの合計と対照群:疾病ナシの合計」ということになります。
そのため使用できる数字は「症例群:疾病ありの合計(a+c)と対照群:疾病なし(b+d)」

算出できるものの違い

上記で、使用できる合計値の違いに気づきました。
この違いが算出できるものの違いに繋がります。

算出できるものとしては、
・コホート研究では、相対危険度と寄与危険度
・症例対照研究では、オッズ比

それでは、各言葉の定義を確認しましょう。
危険度とは、「要因の曝露により疾病がどのくらい発生したかの比較」です。
相対危険度=曝露群の発生率÷非曝露群の発生率 ※比をみる
寄与危険度=曝露群の発生率ー非曝露群の発生率 ※差をみる

そして、曝露群の発生率はa/(a+b)、非曝露群の発生率はc/(c+d)です。

症例対照研究では、(a+b)や(c+d)の値が使用できないため危険度を算出できません!
そこで算出するのがオッズ比
です。

まず、オッズとは「ある事象が起こる確率(p)と起こらない確率(1ーp)の比」
すこし分かりにくいので、四分割表での言葉に言い換えると
「曝露があった割合と非曝露の割合の比」です。
さらにオッズ比とは、症例群の要因曝露のオッズと対照群の要因曝露のオッズとの比である。

これを計算式にしていきましょう。
症例群の要因曝露のオッズ=a/(a+c)÷c/(a+c)=a/c
対照群の要因曝露のオッズ=b/(b+d)÷d/(b+d)=b/d

オッズ比=a/c÷b/d=ad/bc
となります。

 

 

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