今回は心不全の病態に関するゴロを作っていきたいと思います。

暗記が苦手な薬学部生にみてほしい。
薬学部では勉強量が多く時間が足りないと感じることが多い
でしょう。ゴロはキーワードに強引に意味を与えるので、ハマれば暗記も早いし忘れにくい。
だから、勉強時間の短縮に役立つ!!
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左心不全の病態ゴロ
(ゴロ)さあ心配いっぱい。血の気が引く
「さあ心」左心不全
「はいいっぱい」肺静脈に血が溜まる:肺静脈うっ血
→症状:急性肺水腫、呼吸困難、起坐呼吸など
「血の気がひく」全身に血が届きにくい
→症状:血圧低下、チアノーゼ、尿量減少
逆に右心不全では、大静脈がうっ血し、下肢浮腫や肝腫大、腹水などがおきる
※ちなみに
うっ血により症状を前方障害、
低灌流(臓器に液体・血液が流れないこと)による症状を後方障害ということもある。
慢性心不全の分類ゴロ
(ゴロ)アハーン、NYで慢心する
「アハーン」AHA/ACC分類→心不全リスクの有無、器質的心疾患の有無などで4段階で分類
「NY」NYHA分類→自覚症状をもとに心不全の重症度を4段階に分類
「慢心」慢性心不全の分類
心不全の検査ゴロ
(ゴロ)ベンチプレスは普通いやよ!100kgとか心臓つぶれちゃう
「ベンチプレス」BNP:脳性ナトリウム利尿ペプチド
「普通いやよ」基準値は18.4pg/mL以下
「100とか心臓つぶれる」100pg/mL以上で心不全が強く疑われる
練習問題(参考:第110回薬剤師国家試験 問157)
63歳男性。慢性心不全と診断され、治療中である。その他の既往歴及び常用薬はない。
服薬は正しく継続され、副作用もみられなかったが、1ヶ月前から労作時の息切れが徐々に増悪するようになった。2~3日前からは安静時にも息苦しさを自覚するようになり、昨夜突然、強い咳を伴った呼吸困難が出現したため救急搬送された。下肢に浮腫が認められ、血圧は88/60 mmHgであった。心臓超音波検査を行ったところ、左室駆出率(LVEF)は30%に低下していた。さらに、胸部X線検査により肺うっ血と軽度な心拡大の所見が認められ、慢性心不全の急性増悪と診断され入院となった。この患者の来院時の病態及び症状に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
1.右心機能は正常である。
2.心臓からのナトリウム利尿ペプチドの分泌が亢進している。
3.心電図でST上昇が認められる。
4.呼吸症状は、起坐位よりも仰臥位で増悪する。
5.尿量は増加している可能性が高い。
【解答】2と4
1.右心機能は正常である。→下肢浮腫があるので右心機能低下
3.心電図でST上昇が認められる。→慢性心不全でST上昇は認められない。急性心不全ではST上昇がみられる。
5.尿量は増加している可能性が高い。→肺うっ血あるので左心機能低下。つまり全身への血流が低下しており、腎臓への血流も少ないので尿量は減少。
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