今回は、患者さんから「利尿薬って次第に効きにくくなるの?」という質問があり、そのことについて調査したので、まとめていきたいと思います。
なお、その方が使用している利尿薬はループ利尿薬の1つであるフロセミド錠20mgです。
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ループ利尿薬は抵抗性が報告されている
ループ利尿薬の長期投与により、尿量、尿中Na排泄が増加し、循環血漿量が減少すると、Na(ナトリウム)を貯留させようと生体反応が働き、血中アルドステロン値の上昇(集合管でのNa再吸収の増加)などが起こり、利尿効果が減弱する。
また、フロセミドを継続投与した動物実験で、遠位尿細管の肥大など構造的にNa再吸収を増加させる反応が起こることが報告されている。
※参考:福岡県薬剤師会 質疑応答「ループ利尿薬は、長期使用すると効果が減弱するか?(一般)」
簡潔にいうと、ループ利尿薬はNaと水の再吸収(もう一度体に戻そうとする反応)を抑制して、Naと水を尿として排出するようにする。のだが、体は思った以上にNa・水が排出されるので、ループ利尿薬が働く部分とは別の部分で、Na・水分を体に戻そうとするみたいです。
ループ利尿薬抵抗性に併用するサイアザイド(チアジド)系利尿薬
ちなみに、ループ利尿薬抵抗性に対して、遠位尿細管のNa再吸収に対して働きかけるサイアザイド系利尿薬を併用することで利尿を促すことが可能である。
※参考:利尿薬を使いこなそう! The Advanced
ループ利尿薬の慢性使用では、より遠位での尿細管でNa+再吸収が亢進しているので、遠位尿細管で作用する少量のサイアザイド系利尿薬を併用すると利尿効果が増強する。
しかし、併用により電解質異常(低K・Na・Mg血症)、低血圧、腎機能障害等の副作用が起こるおそれがあるので注意が必要である。
※参考:福岡県薬剤師会 質疑応答「ループ利尿薬とサイアザイド系利尿薬の特徴は?両者を併用することはあるか?(薬局)」
その他
調査していて利尿薬について勉強になったことをまとめておきます。
せっかくなので利尿薬の知識を深めましょう。
利尿作用の強さは一般的に
ループ利尿薬>サイアザイド(チアジド)系利尿薬>K保持性利尿薬 と言われる。
一方で降圧作用が強いのはサイアザイド系利尿薬である。
そのため、ループ利尿薬は心不全や浮腫で使用されやすく、サイアザイド系利尿薬は高血圧で使用されやすい。
さらにループ利尿薬での強さは、
フロセミド>アゾセミドと言われいるが、アゾセミドの方が効果が長く持続することが期待されています。