処方例:
レボフロキサシン(商:クラビット)500mg 1錠/日
5日分
上記の処方がなされた患者さんに服薬指導した際、患者さんから「お医者さんからは憩室炎(けいしつえん)って言われたよ」と説明いただきました。
恥ずかしながら、憩室炎が明確に分かっていなかったので、今回勉強し記事にしました。
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メルカリへのリンクはコチラ【憩室って?】
憩室とは、大腸の一部が袋状に腸管外に突出してできた部分のことです。
憩室ができるのは、「便秘での大腸の圧の上昇」や「加齢で腸管壁の脆弱化」により、大腸の筋肉が弱い部分が、外に飛び出してしまうのが原因です。
憩室自体は、特に症状がないですが、憩室に便がはまり込んだりすると、細菌が繁殖して憩室炎を惹起します。
【憩室炎の症状】
憩室炎は通常、左下腹部の疼痛または圧痛と発熱で発症する。
放っておくと悪化して穿孔(腸に穴があく)することもある。
【憩室炎の薬物治療】
高熱、腹膜刺激症状(反跳痛:腹壁を徐々に圧迫し、急に手を離すと病変部に疼痛が出現など)がなく、画像検査で膿瘍・穿孔を伴わない大腸憩室炎の治療は、継続的に抗菌薬を投与し、腹痛のコントロールを目標に外来で経過観察をすることが多い。
ただし、現状では膿瘍・穿孔を伴わない大腸憩室炎の治療に対する抗菌薬の必要性は不明であることにも注意したい。
今回は、薬局に外来で来られる方なので、憩室炎でも軽い状態であると思われます。
重症度によって、対応方法も異なってくるの、必要があればそこも記事にまとめたいと思います。
参考
日本消化管学会雑誌(vol.1、2017) 大腸憩室症ガイドライン
https://jpn-ga.jp/download/3492/
MSDマニュアル プロフェッショナル版 憩室炎
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%8A%E3%83%AB/01-%E6%B6%88%E5%8C%96%E5%99%A8%E7%96%BE%E6%82%A3/%E6%86%A9%E5%AE%A4%E6%80%A7%E7%96%BE%E6%82%A3/%E6%86%A9%E5%AE%A4%E7%82%8E
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