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【衛生ゴロ】ビタミンA

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今回は、ビタミンA(レチノールやレチノイン酸など)の特徴について、ゴロを使って覚えましょう。

ちなみに脂溶性ビタミンの覚えかたは、
脂溶性ビタミンDAKE (だけ)と覚えましょう。

ビタミンA 特徴ゴロ

(ゴロ)荒れ地の夜、奇形のガイコツ多い

「荒(あ)」ビタミンA
「れ地の」・レチノールとレチナールは目の感光物質として働くロドプシンの原料となる
レチノイン酸は核内受容体に結合し、特に上皮細胞の正常な分化に関与するタンパク質の遺伝子発現を転写レベルで調節し、細胞の正常維持、細胞分化誘導に関与する

「夜」盲症(欠乏症)
「奇形」催奇形成(過剰症)
「ガイコツ」頭蓋内圧亢進症(過剰症)

ビタミンA関連の薬

ビタミンA錠剤(商品名:チョコラA錠1万単位)

ビタミンA製剤であるチョコラAの画像

禁忌(一部抜粋)

妊娠3ヵ月以内又は妊娠を希望する女性へのビタミンA5,000IU/日以上の投与(ビタミンA欠乏症の女性は除く)

過剰症の催奇形性を考慮すると、妊娠禁忌は納得だけど、妊娠3ヶ月を超えている場合は禁忌に該当しないのは意外だった

効能又は効果

○ビタミンA欠乏症の治療
(夜盲症、結膜乾燥症、角膜乾燥症、角膜軟化症)
○下記疾患のうち、ビタミンAの欠乏または代謝障害が関与すると推定される場合
角化性皮膚疾患

欠乏症の代表疾患が夜盲症なので、効能又は効果に夜盲症があるのは納得

過量投与

●症状
ビタミンA過剰症はビタミンA摂取後12時間前後で発病する急性過剰症(急性症)とビタミンAを数ヵ月以上摂取して次第に症状のあらわれる慢性過剰症(慢性症)とがある。

<急性症状>
ビタミンA摂取後数時間~24時間(約12時間)であらわれ、摂取中止後1~2日後に症状は消失し何ら後遺症を残さない。主症状は小児では急性脳水腫に起因し、嘔吐、不眠、嗜眠、興奮のほか大泉門が膨隆して茸状に膨れあがる。乳幼児ではそのほか吐乳、下痢、不機嫌、不安症状、痙攣、水頭症の報告もある。髄膜症はみられない。成人では全身倦怠、悪心、嘔吐、腹痛、めまい、運動鈍化が起こり、嗜眠状態となり、その後全身の皮膚が剝離し回復する。臨床検査成績としては脳脊髄液圧がやや亢進するほか病的所見はみられず、大泉門膨隆程度と脳圧間に必ずしも平行関係はないといわれ、脳波にも異常なく眼底変化はみられない。
急性症は成人にはまれで大多数乳幼児である。

<慢性症状>
主症状は小児では食欲不振、体重増加停止、便秘、不機嫌、不眠、興奮、ときに肝肥大などの一般症状、中枢神経症状としては頭痛、嘔吐、神経過敏、痙攣、複視、斜視、脳圧亢進、脳水腫など、骨症状は四肢の有痛性長管骨腫脹が特徴的で、骨幹が紡錘状に腫脹し、X線で骨膜増殖、尺骨、蹠骨の限局性皮質性骨肥厚、限局性骨粗鬆症を起こし歩行障害を訴える。成人では最も著明な症状は全身倦怠である。皮膚症状はまず毛髪乾燥、ついで脱毛、脂漏、瘙痒症、尋常性痤瘡、落屑、口唇乾燥亀裂、口角亀裂、舌縁疼痛、水疱形成など、腹部では肝・脾肥大、リンパ腺軽度肥大、泌尿器では尿意頻回などが起こり、神経系の障害は小児ほど著明でない。血液では軽い貧血、白血球増多又は減少などが起こるが血液化学や肝機能検査では著しい障害は認められない。血漿中ビタミンA量が上昇しエステル型よりアルコール型ビタミンAの増量が著しく、血清リポイド、アルカリ性フォスファターゼ値が増加する。

添付文書にも過量投与の欄がしっかりあることに感動
ただし、症状はテキストよりも全然多様な記載があった。
とりあえず、慢性症状の成人の主症状が「全身倦怠」というのは覚えておきたい。

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