今回は、ビタミンE(トコフェロール)の特徴について、ゴロを使って覚えましょう。
ちなみに脂溶性ビタミンの覚えかたは、
脂溶性ビタミンDAKE (だけ)と覚えましょう。
ビタミンE 特徴ゴロ
(ゴロ)いとこはラジコンに参加しない
「い」E・ビタミンE
「とこ」トコフェロール
「ラジコン」ラジカルの捕捉により
「参加しない」不飽和脂肪酸の酸化を防止する
ビタミンE関連の薬
ビタミンE関連の薬として、トコフェロール酢酸エステルやトコフェロールニコチン酸エステルがあります。
その2つの差異にも注目しながら、情報をまとめたいと思います。
トコフェロール酢酸エステル錠剤(商品名:ユベラ錠50mg)
効能又は効果
(1)ビタミンE欠乏症の予防及び治療
(2)末梢循環障害(間歇性跛行症、動脈硬化症、静脈血栓症、血栓性静脈炎、糖尿病性網 膜症、凍瘡、四肢冷感症)
(3)過酸化脂質の増加防止
(1)以外の効能については、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきではない。
「過酸化脂質の増加防止」の効能は、トコフェロール酢酸エステルのみ。
個人的な見解ですが、この効果が便利でユベラ錠50mgは処方される機会が多いのかも・・
過酸化脂質は、動脈硬化、心筋梗塞さらには肌の老化など様々な疾患の原因と言われている。
臨床成績(一部抜粋)
● 末梢循環障害
間歇性跛行症(閉塞性末梢動脈硬化症)については二重盲検試験で有用性が認められている。凍瘡、四肢冷感などの末梢循環障害に対しても一般臨床試験で有用であることが認められている。
ビタミン剤だからとすこし甘くみてた。しっかり有用性のことも添付文書には書かれていた。
トコフェロールニコチン酸エステル製剤(商品名:ユベラNカプセル100mg、ユベラNソフトカプセル200mg)
効能又は効果
〇下記に伴う随伴症状
高血圧症
〇高脂質血症
〇下記に伴う末梢循環障害
閉塞性動脈硬化症
酢酸エステルと比べると、しっかりと使用できる疾患が決まっている感じ!
吸収
<食事の影響>
健康成人男子4名にトコフェロールニコチン酸エステルとして600mgを経口投与した結果、食後服用は空腹時服用に比べ、最高血漿中濃度は32倍、AUCは29倍高い値を示した。本剤の吸収には食事が強く影響する。
注) 本剤の承認された用法及び用量は「通常成人1日300~600mgを3回に分けて経口投与する。」である。
添付文書の用法用量には「食後制限はない」のに、動態欄に「食事の影響を強く受ける」記載があるのは注意が必要!
服薬指導時のアドバイスに使えそう。
ちなみに、ユベラ錠50mgやビタミンA製剤のチョコラA錠には食事の影響に関する記載がない。古い薬だから、調べてないのかも・・
脂溶性なら食後の方が好ましそうなので、アドバイス内容として把握しておくのは有益かもしれません。
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