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[薬理ゴロ]抗不整脈薬(Ⅲ群、Ⅳ群)

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今回は抗不整脈薬(頻脈性不整脈)のⅢ群とⅣ群について、ゴロを中心に記事にしたいと思います。
なお、一般名の後ろに「商:」で記載しているのは商品名です。

耳で聴いて覚えたいという方向けに動画も作りましたので、よければご利用ください。

鍋警戒 (抗不整脈薬分類のゴロ)

「な」Ⅰ群はNaチャネル遮断
「べ」Ⅱ群はβ遮断
「けい」Ⅲ群はKチャネル遮断(→活動電位持続時間の延長)
「か(い)」Ⅳ群はCaチャネル遮断

【ゴロなど】

[Ⅲ群]

三つ編みを刈らんと剃ったろ。キューティクル。

「三つ」
「編みを」アミオダロン(商:アンカロン)→副作用に間質性肺炎あり。
「刈らんと」ニフェカラント(商:シンビット)
「剃ったろ」ソタロール(商:ソタコール)→β遮断作用もある。
※ソタロールは、語尾:~ロールでβ遮断作用もあるが、分類はⅢ群なので注意。
「キューティクル」副作用のQT延長に注意

[Ⅳ群]

母ちゃんが事故るあぜ道、ラッパー見るとVIPといじる
「母ちゃん」Caチャネル(遮断→上のゴロでⅣ群)
「事故るあぜ道」ジルチアゼム(商:ワソラン)→降圧薬としても用いられる。
「ラッパー見る」ベラパミル(商:ヘルベッサー)
「VIPいじる」ベプリジル(商:ベプリコール)

Ⅳ群の作用機序は、Caチャネル遮断作用である。Ⅱ群のβブロッカ―はβ受容体遮断→Caチャネルの流れを抑制するので、そこからの作用機序は同様である。

以下に抗不整脈薬をまとめる。
【抗不整脈薬まとめ】
ここからは、簡潔に覚えるための個人的なまとめで、学問的には異なる可能性があります。
◆Ⅱ群とⅣ群は似ている。
Caの流れを抑制→自動能、刺激伝導速度を低下
Kの流れを抑制→活動電位持続時間を延長し、有効不応期を延長

◆Ⅰa群とⅢ群は似ている。
Kの流れを抑制→活動電位持続時間を延長し、有効不応期を延長
・副作用としてQT延長に注意